comicアンスリウム Vol.121 2023年5月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
創刊10周年、アンスリウムの総力戦がここに
「comicアンスリウム」が創刊10周年を迎えた記念号。569ページという膨大なボリュームは、祝賀の意気込みそのものだ。表紙を飾るのはだにまる先生のネコ耳娘。額縁から飛び出さんばかりの快進撃ボディが、今号の熱量を象徴している。特別付録に豪華小冊子。そして中身は、まさに祝花を添える超絢爛ラインナップ。アニバーサリーに贈る、濃密エロスの煩悩ブーケが開く。これは単なる雑誌ではない。10年の歴史が結集した、エロ漫画の祭典だ。
だにまる「Petunia」続編:小悪魔ガールの積極的アプローチ
表紙作家であり、積極的小悪魔ガール描写の最高峰、だにまる先生。その大大大人気作「Petunia」の続編が掲載されている。あらすじからは詳細なストーリーは不明だが、だにまる先生の作品は常にキャラクターの奔放な魅力と、それを包み込む甘やかな空気感が特徴だ。ネコ耳というファンタジー要素を纏いながら、どこか人間臭い「可愛さ」と「エロさ」の境界線を曖昧にする。この続編では、前作で築かれた関係性が、さらに濃厚で幸福な方向へと発展していくことが期待できる。正直、表紙を見ただけで期待値がMAXだ。
ごさいじ×エノキドォ:清楚系JDの隠れた一面
濃厚エロの中で物語を魅せる鬼才・ごさいじ先生と、隠れ淫乱美少女ソムリエ・エノキドォ先生。両者とも「清楚な外見と内面のギャップ」を描くのに長けた作家だ。ごさいじ先生は「隠れ淫乱清楚JDの新境地」を、エノキドォ先生は「衝撃デビュー作のアフターエピソード」を贈る。タグにある「女子大生」「恋愛」と相まって、学園や日常を舞台にした、どこか現実味を帯びた恋愛模様と、そこから迸る抑えきれない情熱が交錯する。一見穏やかな関係性の裏側に潜む、熱くて切ない性の機微を、二人の作家がどう料理するか。見逃せないポイントである。
越山弱衰からぷらむまで:多様な“関係性”の饗宴
今号の真骨頂は、そうした巨匠から新鋭まで、多様な作家による「関係性の描き分け」にある。肉欲むっちり人妻の巨匠・越山弱衰先生は「大人気王道苛烈エロの続編」を。陰キャ×エロムチギャルの新風・GURIDA先生は商業デビュー作で「激しい汗だくSEX」を提示する。クールな彼女の内面を描くぷらむ先生、寡黙な勇者と結ばれるかいづか先生。どの作品も、単なる体位やプレイの羅列ではなく、キャラクター同士がどう向き合い、どう結びついていくのかという「過程」に重点が置かれていると思われる。タグに「ラブ&H」とある通り、愛と性が渾然一体となった作品群が並ぶ。これはもう、沼だ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本誌は569Pと非常にボリュームがあるため、コスパは抜群です。掲載作家の単行本を複数買うより、まずはこの号で各作家の腕を試すのが賢い選択でしょう。10周年記念の特別付録も魅力です。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
「Petunia」や各シリーズものの続編は含まれますが、アンソロジー誌なので各話完結が基本です。続編であっても、その話単体で関係性とエロスを楽しめるように描かれているはずです。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
与えられたタグから判断する限り、過度な地雷要素はなさそうです。メインは「恋愛」「ラブ&H」であり、タグにNTRや過激なプレイを示唆するものは見当たりません。おそらく健全な範囲の濃厚エロが中心です。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
作家によりけりですが、全体的には「関係性を築く過程を楽しむストーリー性」と「それを具現化する濃厚な実用性」の両立を目指した作品が多い印象です。画力も非常に高い作家が揃っているので、ビジュアル面でも大満足できるでしょう。
10年の集大成、これはエロ漫画の祝祭である
総合評価は迷いなくSランクだ。その理由は三点ある。第一に、豪華作家陣による圧倒的な画力と表現力の競演。第二に、多様でありながら「幸福なエロ」という一点で収斂された作品群の質の高さ。第三に、569ページという破格のボリュームに対するコスパの良さ。外部評価(FANZA)でも4.75点と非常に高い評価を得ている。これは、多くの読者がその価値を認めた証左だろう。創刊10周年という節目に、読者への感謝をエロスに込めて返してきたと言える。様々な“関係性”の機微と、それを彩るビジュアルの美しさを同時に味わいたいなら、これ以上ない一冊だ。買ってよかった、と心から思える体験を約束する。





