comicアンスリウム Vol.64 2018年08月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
20名以上の作家が集う、夏の濃厚エロス・アンソロジー
『comicアンスリウム』2018年8月号は、総ページ数573Pという圧倒的なボリュームを誇るアンソロジー誌だ。士郎正宗、スピリタス太郎、みちきんぐといった有名作家から、新鋭までが一堂に会している。内容は海水浴場でのハードセックスから、おねショタ、近親相姦、陵辱、ギャグまで多岐に渡る。一冊で様々な「エロスの夏」を味わえる、まさに祭典のような一冊と言える。正直、このページ数でこの価格はコスパが良いと感じた。
購入前に知っておきたい5つの疑問
Q1. 有名作家の作品はどれくらい収録されている?
士郎正宗の艶画、スピリタス太郎の新作漫画など、看板作家の作品がしっかり掲載されている。あらすじからは少なくとも10名以上の著名作家が参加していると推測できる。バラエティに富んだラインアップだ。
Q2. 内容は偏っている?それともバランスが良い?
純愛から陵辱まで、ジャンルの幅は非常に広い。処女・童貞ものもあれば、NTRや近親相姦も含まれる。特定の性癖に特化せず、様々な好みの読者を想定した構成と思われる。自分はみちきんぐ先生のおねショタ話が一番刺さった。
Q3. ページ数が多いが、読み応えはある?
573Pは単行本2冊分以上の分量だ。短編が多数収録されているアンソロジー形式のため、隙間時間に読むのにも向いている。しかし、作品ごとのクオリティには当然ばらつきがあるだろう。
Q4. 画風や作画レベルは統一されている?
アンソロジー誌のため、作家ごとに画風も作画レベルも異なる。リアルタッチからデフォルメ系のギャグまで、様々な絵柄を楽しめるのが特徴だ。画力にこだわる読者は、好きな作家のページを重点的に楽しむことになる。
Q5. ストーリー性は重視されている?
作品によって大きく異なる。濃厚な心理描写のあるものもあれば、シチュエーションを楽しむ短編もある。あらすじから推測するに、全体的には「エロシーン」を前面に押し出した作品が多い印象だ。
「アンソロジー誌」という形式の光と陰
この号の最大の魅力は、その「多様性」にある。一冊で20名以上の作家の世界観に触れられる。これは単行本では得難い体験だ。気になる作家の新作をチェックしたり、未知の作家を発掘する場として最適である。特に、みちきんぐ先生の連載やスピリタス太郎先生の単行本直前新作は、ファンにとっては見逃せないポイントだろう。
一方で、アンソロジー誌ゆえの弱点も存在する。全ての作品が自分の好みに合うとは限らない。あらすじからは、純愛系からハードコアな陵辱系までが同居している。特定のジャンルしか受け付けない読者には、合わないページも多いかもしれない。ここだけの話、ギャグページでテンションが切り替わるので、読み方の工夫が必要だと感じた。
また、550P超というボリュームは、全てを均一に高いクオリティで埋めることが難しいのも事実だ。期待通りに当たる作品もあれば、そうでないものもある。それを含めた「くじ引き的な面白さ」も、アンソロジー誌の一つの楽しみ方と言える。
結論:エロ漫画の「食べ放題」として楽しめる一冊
では、この『comicアンスリウム』2018年8月号は買いなのか?答えは、エロ漫画における「食わず嫌い」をなくしたい人、または多数の作家の作品を一度に味わいたい人にはおすすめできる。一つの単行本を買う感覚ではなく、様々な味を試せる「ビュッフェ」や「食べ放題」に行くような気持ちで臨むと、その価値がよく分かる。特に、掲載作家の中に好きな作家が複数人いるなら、迷わず手に取って良い。ただし、極端に苦手なジャンルがある場合は、内容をよく確認する必要がある。





