comicアンスリウム Vol.49 2017年5月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
534ページの濃密エロス、春のアンソロジー祭典
『comicアンスリウム』2017年5月号は、発刊4周年を記念した特大号だ。534ページという膨大なボリュームに、30名以上の作家が集結している。アンソロジー誌の醍醐味は、一冊で多様な性癖と画風を味わえる点にある。今号は特に「春」を意識した学園ものや新生活を題材にした作品が目立つ。巨乳からスレンダー、巫女からお嬢様まで、ヒロインのバリエーションも豊富だ。付録のスクールカレンダーも、誌面を彩る作家陣による描き下ろしという点でコレクターズアイテムと言える。正直、このページ数でこの価格は破格だと思った。読み応えだけで言えば、間違いなく元は取れる。
| 作品名 | comicアンスリウム Vol.49 2017年5月号 |
|---|---|
| 形式 | アンソロジー誌(マンガ誌) |
| 主なタグ | 巨乳, スレンダー, 女装・男の娘, 処女, 巫女, お嬢様・令嬢, 学園もの, OL |
| ページ数 | 534P |
| 発売日 | 2017年4月 |
| 外部評価 (FANZA) | 5.00点(1件) |
本レビュー評価(S/A/B/Cランク): Aランク
- 作画: ★★★★☆(多作家によるバラエティ)
- エロさ: ★★★★☆(シチュエーションの豊富さが強み)
- ストーリー: ★★★☆☆(短編集積のため濃淡あり)
春爛漫、多種多様なヒロインたちの宴
新生活の季節を背景に、様々なヒロインとのエロティックな邂逅が描かれる。神社で癒しをくれる巨乳巫女、就活で再会した同級生、飲み会で一夜を共にする憧れの先輩。学園では、放送部の先輩やツインテのお嬢様、幼なじみや妹までもが官能の渦に巻き込まれていく。OLや漫画家アシスタントといった社会人ものも混ざり、シチュエーションの幅広さが際立つ。特に目を引くのは、うるし原智志や士郎正宗といった巨匠の参戦だ。美麗で引き締まった描写は、他作品とは一線を画す。アンソロジーならではの「当たり」を探す楽しみが、この号には詰まっている。
30名以上の作家が紡ぐ、エロスの万華鏡
多作家アンソロジーの真価は、一冊で多角的なエロスを体験できる点だ。画風もシチュエーションも作家ごとに異なり、飽きることがない。
巨匠から新鋭まで、画力の饗宴
うるし原智志の「美麗で淫靡な学園凌●絵巻」や、士郎正宗の「原色美女図鑑」は、その名前に期待が集まる。一方で、幾花にいろの「しっとり情緒派」な描写や、窓先生の「フェチイチャH」など、個性的な新鋭作家の力量も光る。巨乳の柔らかさを描く伊藤エイト、スレンダーな肢体を魅せるもけ太。画風の違いを楽しみながら、自分の好みの作家を発見するプロセス自体が、この誌面の大きな楽しみだ。この肉感、どうやって描いてるんだ、と唸るページが確実にある。
「春」をテーマにしたシチュエーションの宝庫
タグから推測されるように、学園ものや新生活を題材にした作品が多くを占める。再会、初体験、憧れの先輩との一夜など、どこか現実味を帯びたシチュエーションが読者の共感を誘う。巫女やお嬢様といった非日常的なヒロインも登場し、現実と幻想のバランスが絶妙だ。特に「就活中に偶然再会した同級生女子との蘇るあの日」や「飲み会で帰りそびれた憧れの先輩と一夜を」といったあらすじは、多くの男性が夢想する「もしも」を具体化している。こういうのでいいんだよ、と思わせてくれる安心感がある。
隠れた名作を発掘する探検感
534ページの中には、当然ながら作品ごとに濃淡がある。有名作家の作品もあれば、初登場作家の未知の力量に触れる機会もある。例えば、ねてぃ先生の「イッちゃってるヒロインイキまくりカラー」や、あるぷ先生の「真面目ヒロインの蕩け顏」など、作家名だけで判断するにはもったいない可能性を秘めている。アンソロジーを読む醍醐味は、この「発掘」にある。自分だけの推し作家や、刺さるシチュエーションを見つけた時の喜びは格別だ。思わず作者名をメモしてしまった。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本作は雑誌(単話)です。特定の作家の単行本を追うより、多様な作家の作品を一度に楽しみたい人、コスパを重視する人に適しています。534ページというボリュームは単行本数冊分に相当します。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほとんどの作品は短編完結型なので問題ありません。あらすじに「ネトリピカレスクシリーズ10話」や「非処女ミステリー連載第5話」など連載作品も含まれますが、各話で完結するように作られている場合がほとんどです。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
タグに明記はありませんが、30名以上の作家が集まるアンソロジーです。あらすじに「学園凌●」や「背徳」といった言葉があるため、一部の作品では強めの描写や背徳感のあるシチュエーションが含まれる可能性はあります。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
短編が多いため、緻密なストーリーよりはシチュエーションの面白さとエロ描写に重点が置かれています。様々な画風とプレイをサンプリングできる「実用性重視の見本市」のような位置付けです。
あなたの性癖に、必ず一つは刺さるものがある
このアンソロジーを手に取るべきかどうか、判断の基準を整理した。
☑ YES!買い
- 巨乳からスレンダーまで、様々な体型のヒロインを楽しみたい。
- 学園もの、巫女、OLなど、多様なシチュエーションに興味がある。
- うるし原智志や士郎正宗など、巨匠のエロ漫画作品に触れてみたい。
- コスパを最重視し、一冊で長時間の読了を求めている。
☐ NO。様子見
- 特定の作家や一貫した世界観にどっぷり浸かりたい。
- 極端に苦手なシチュエーション(例:女装・男の娘)がある。
- 短編の集合体より、長編のドラマ性を求める。
エロ漫画の“見本市”で、新たな性癖を発掘せよ
本作をAランクと評価する。その理由は、圧倒的なボリュームと多様性が、単純なコスパを超えた価値を生んでいるからだ。一つの性癖や画風に偏らない。だからこそ、知らなかった好みの作家や、刺さるシチュエーションとの出会いがある。外部評価(FANZA)では5.00点(1件)と、評価件数は少ないものの満足度の高さが窺える。読み終わって、しばらく作家名を検索し続けてしまった。エロ漫画の幅広さを再認識させてくれる、春のアンソロジー祭典である。





