コミックMate L Vol.34のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
残酷な世界に咲く、小さな花の行方
「残酷な『世界』に小さな四つ葉(クローバー)を添えて…」。このキャッチコピーが全てを物語っている。コミックMate L Vol.34は、業界随一の「究極の酷(エロ)さ」を標榜するアンソロジーだ。今号の特徴は明確で、巨乳より「低身長、微乳女子」の比率が高い。14作品が収録された250ページは、初々しい処女から淫乱JKまで、多様な小柄なヒロインたちの運命を描き出す。電車では絶対に読むな。これは忠告だ。
催眠術師が狙う、清楚な姉妹の純潔
巻頭カラーを飾るのは逆又練物『ヒプノブリンク 第九話』。美しい女子大生、清楚な姉と可愛い妹が登場する。彼女たちを狙うのは、「怪しい催淫術師」斎藤だ。学園に潜入した彼の魔の手が、援交巨乳ビッチ女子にも及ぶという。タグに「監禁」とあることから、催眠や暗示による精神的な支配が、物理的な拘束へと発展していく様子が描かれると思われる。美少女が抵抗虚しく堕ちていく過程。その描写の「酷さ」が、この作品群の核となる。
メイド服のお嬢様を襲う、無数の影
センターカラーはつくすん『いらないお嬢様』。学園祭でメイドコスプレをしたお金持ちのお嬢様が主人公だ。彼女は自分が思うほど学園内で好かれていない事実を知る。物陰で一人泣く彼女に、無数の影が近づく。この「無数の影」という表現から、集団による行為が暗示されている。タグの「中出し」から、その結末はおそらく過酷なものだろう。恵まれた環境にいるヒロインが、一転して無力な標的となる。その転落劇に、ある種のシニカルな興奮を見出す読者もいるはずだ。
教師の企みに囚われる、委員長の純愛
OKINA『鈍色に沈む』では、「不純異性交遊」を注意される真面目な学級委員長と彼氏が登場する。ふたりを呼びつけた教師は、よからぬ企みを胸に抱いている。このシチュエーションは、権力関係を利用した強制の典型だ。純愛らしき関係を持つカップルが、外部の悪意によって歪められていく。タグの「美少女」と「監禁」が組み合わされば、その描写はより一層、純粋なものへの侵犯という色合いを強める。正直、こういうのでいいんだよ、と思わせてくれる残酷さがある。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本誌は250ページで14作品収録のアンソロジーです。単話で気になる作品だけ購入するより、本誌を購入した方がコストパフォーマンスは圧倒的に高いです。多様な作家の「小柄美少女」描写を一度に味わえる点も大きな魅力。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほとんどの作品は単話完結型です。『ヒプノブリンク』のように連載作品も含まれますが、各話である程度の理解は可能です。アンソロジー誌なので、気に入った作家の過去作を探すきっかけとしても楽しめます。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
タグに「監禁」がある通り、強制的なシチュエーションが多く含まれます。あらすじからも、権力や力関係を利用した行為が描かれていると推測されます。純愛や両想いを求める方には不向きな可能性が高いです。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
「究極の酷さ」を目指すと宣言している通り、シチュエーションの過激さと描写の直接性が売りです。緻密な心理描写より、ヒロインが追い詰められていく過程の「エロさ」に重点が置かれている、実用性重視の作品群と言えます。
小柄美少女の受難図鑑、その実用性を検証する
本誌は「低身長、微乳女子」という明確なコンセプトに忠実だ。250ページに詰め込まれた14作品は、そのテーマのバリエーションを提示している。外部評価(FANZA)では5.00点(1件)と、評価件数は少ないものの高評価を得ている。これは、求める読者には強く刺さる証左だろう。総合的にAランクと評価する。その理由は、ターゲットを絞り込み、宣言通りの「酷さ」を提供している点だ。画力は作家によって差があるが、巻頭・センターカラーは特に力を入れており、美少女が醜悪な状況に置かれるコントラストが効果的だ。思わず「わかってる。作者、わかってる」と呟いてしまった。小柄で可愛らしいヒロインが、力及ばず翻弄される様にこそ、この雑誌の真骨頂がある。





