レビュー・徹底解説

👤誰向け?多様な画風とシチュを求める人
⚠️注意点特になし
おすすめAランク

魔王と女神が勇者を巡って繰り広げる、異世界セックスバトル

表紙を飾るのは、あきのそら先生の「異世界謳歌」シリーズ。めちゃかわ魔王ちゃんと女神が、壁ドンならぬ「壁尻」で対峙する。その構図からは、一触即発の緊張感が漂う。しかし、彼女たちの戦場は剣や魔法ではない。勝敗を決するのは、純粋な「性技」の数々だ。ここだけの話、この「戦い方」の設定自体が、既に強烈なフェチズムを放っている。勇者という存在を媒介に、欲望と高貴さが入り混じる。そんなファンタジー世界のエロスが、661ページにわたって詰め込まれている。

「身(シン)感覚」で彩られる、多角的なフェチズムの饗宴

この雑誌が掲げるのは「『身(シン)感覚』コミックレーベル」というキャッチコピーだ。タグを見渡せば、その多様性が理解できる。ファンタジー、ネコミミ、制服、美乳、妊婦…。一見すると脈絡のない要素が並ぶ。しかし、これこそがアンソロジー雑誌の真骨頂である。ひとつの世界観に縛られず、読者の「身体感覚」に直接訴えかける様々なシチュエーションを提供する。寒い冬のグルメ描写から、いじらしい百合の片思いまで、その守備範囲は実に広い。各作家が持つ独特の「肉感」や「質感」へのこだわりが、ページをめくるたびに新鮮な驚きをもたらす。一本の長編を読むのとはまた違う、スナック菓子的な楽しみ方がここにはある。

COMIC E×E 67の見どころを解剖する

膨大なページ数の中から、特に注目すべきポイントをピックアップする。あらすじから推測できる、この号のハイライトだ。

あきのそらワールドの集大成「異世界謳歌」

表紙と本誌を独占するあきのそら先生の「異世界謳歌」シリーズ。めちゃかわ魔王ちゃんと女神による「セックスバトル」が展開される。勇者を賭けた勝負という設定が、日常から離れた非現実的な興奮を生み出す。おそらく、キャラクターの可愛らしさと、過激な行為のコントラストが最大の魅力だろう。ファンタジー要素と濃厚なエロスが見事に融合した、看板シリーズの真価が発揮される場面と思われる。

食欲と性欲を刺激する「バリよか飯!」の世界

「COMiC NOiPA」に掲載の『バリよか飯!』は、寒い冬のグルメをテーマにしたピンナップを展開する。この作品の面白さは、豊かな「食」の描写が、間違いなく「性」の描写と地続きである点だ。食材のツヤ、とろける質感、熱気。これらはそのまま、官能的な肉体表現へと転換され得る。シリーズ完結を控えた第2巻も福岡の味が詰まっているらしく、視覚と想像力の両方で満腹感を得られる、貴重な読み物となるはずだ。

新たな百合の形「きっと、彼女が好きだから」

新連載としてスタートする『きっと、彼女が好きだから』は、両片思いのいじらし百合が描かれる。互いに思いを寄せながらもすれ違う、もどかしい関係性。そこに「悶絶しちゃうドキドキ展開」が加わるという。タグに「ラブ&H」とある通り、純愛と官能が織りなす、胸が締め付けられるような物語が期待できる。硬質なフェチズムとは一線を画す、情感豊かな作品で、読者の心を揺さぶるに違いない。

雑誌という形式が生む、画力の「見本市」効果

アンソロジー雑誌の最大の強みは、複数の作家の「技」を一度に比較鑑賞できる点だ。661ページというボリュームは、様々な画風、様々な肉体の描き方、様々な汁や表情の表現技法のデパートである。あきのそら先生の柔らかく愛らしいキャラクターもいれば、他の作家によるよりリアルな質感の肌も存在する。コマ割りのリズム、クリンチックな構図、服の皺や襞のこだわり。ページをめくる手が次第に速くなるのは、次にどのような「美」が待ち受けているか、期待で胸が高鳴るからだ。正直、画力のバラエティだけでこの価格は十分元が取れる、と思ってしまう。

購入前に知っておきたいこと

Q. 単行本と単話、どっちがお得?

本作は雑誌(単話の集合体)です。661Pという膨大なページ数に対して、単行本1冊分の価格で多作家の作品が楽しめるため、コスパは極めて高いと言えます。特定の作家の単行本を追うよりも、まずは雑誌で様々な画風に触れるのがおすすめです。

Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?

雑誌形式のため、ほとんどの作品は単体で完結しています。表紙の「異世界謳歌」シリーズも、おそらくその号の中でコンパクトに状況説明がなされるはずです。新連載もスタート地点なので、問題なく楽しめるでしょう。

Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?

与えられたタグから判断する限り、過度な地雷要素は見当たりません。主なタグは「ファンタジー」「ラブ&H」「美乳」などです。「クンニ」などの行為描写はありますが、ハードコアな陵辱やグロテスクな描写は、この号のテーマからは推測されません。

Q. ストーリー重視?実用性重視?

作品によって比重は異なりますが、全体的には「実用性」に重きを置きつつ、各作家が短編の中でキャラクターや世界観をしっかり描き込んでいる印象です。ファンタジー設定の濃厚シーンから、ほのぼの百合まで、用途に応じて選べるバランスの良さが特徴です。

多様な性癖への扉を開く、新年のハイシコリティ宣言

「今年もアナタの新たな性癖開拓を全力応援」という謳い文句は、まさにこの雑誌の本質を言い当てている。一つの作品に深くハマるのも良いが、時にはこんな風に広く浅く、様々な「美」と「興奮」に触れてみるのも悪くない。あきのそら先生の描き下ろしイラストというFANZA限定特典も、コレクター心をくすぐるポイントだ。総合的に見て、そのボリュームとクオリティの高さから、Aランクと評価する。視覚的なフェチズムを求める者にとって、これはまさに「見本市」のような一冊である。思わず、ページをめくりながら「この肉感、どうやって描いてるんだ」と唸ってしまった。

📊 総合評価
Aランク
エロさ★★★★☆
画力★★★★★
ストーリー★★★☆☆
This Series
COMIC E×E 011
COMIC E×E 022
COMIC E×E 033
COMIC E×E 044
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