レビュー・徹底解説

👤誰向け?多様な作風を一度に楽しみたい人
⚠️注意点特になし
おすすめSランク

630ページのアンソロジー、その圧倒的ボリューム

COMIC E×Eは、多様な作家による短編を集めたアンソロジー誌だ。その35号は、ページ数が630Pに及ぶ。これは単行本約3冊分に相当する膨大な量である。一冊でこれだけの作品群を味わえる点は、大きな強みと言える。外部評価(FANZA)では5.00点(1件)と、限定的ではあるが満足度の高い評価を得ている。発売は2022年2月。新年一発目の号として、豪華な内容で読者を迎え撃つ意気込みが感じられる。

豪華付録と新鋭発掘、二兎を追う編集力

この号の最大の特徴は、付録の豪華さと新人作家の積極的な起用にある。まず、表紙を飾る緋月アキラ先生と、魅惑のおっぱい絵師として知られるDISTANCE先生。両巨匠による付録小冊子が二冊も付属する。さらにFANZA限定特典では、緋月アキラ先生の描き下ろしイラストが追加される。これはコアなファンにとっては垂涎の仕様だ。

一方で、誌面は新たな才能の発掘にも力を入れている。新春新人デビューとして、4名のニューフェイスが一挙に登場。GOT漫画大賞入賞作から、美麗フルカラーの恥辱劇まで、その作風は実に多彩である。巨匠の安定感と新鋭の新鮮さを一冊に凝縮する。このバランス感覚が、E×Eというブランドの独自性を支えている。

正直、付録小冊子が2冊も付いてこの価格はお得すぎる、と思ってしまった。編集部のサービス精神に頭が下がる。

緋月アキラとDISTANCE、巨匠のWアプローチ

本号の顔であるお二人の作家に焦点を当ててみよう。緋月アキラ先生は「フェチズムの巨匠」と称され、褐色の爆裂ボディを持つキャラクター「エィナ」を軸に、肉感的でディティールにこだわった作画が特徴だ。あらすじにある「肌の質感までまるわかり」という表現は、その描写力の高さを物語っている。DISTANCE先生は「魅惑のおっぱい絵師」。柔らかくボリューム感のある乳房の描写に定評があり、スポ根シリーズのアフターストーリーが掲載される。両者の作風は対照的でありながら、どちらも「肉」への強いこだわりを感じさせる。この対比が、誌面に深みを与えている。

甘えっちから背徳まで、ジャンルの百貨店

掲載作品の傾向は、まさに「よりどりみどり」だ。さいもん先生による「恋エロ」、たかしな浅妃先生の「とろ甘えっち」といった王道ラブコメ系から、gonza先生の「触手×背徳ファンタジー」、広乃あずま先生の「ダークな快感」を扱った作品まで、その幅は極めて広い。純愛からやや背徳的なものまで、様々なシチュエーションが網羅されている。この多様性こそが、アンソロジー誌の真骨頂である。自分好みの作品を探す楽しみも、思いがけない作家や作風に出会う驚きも、両方味わうことができる。

「情欲掻き立てる」と評される大箕すず先生のクーデレ作品や、「エロカワ乙女」の多門結之先生のサキュバスものなど、個性的な作品が目白押しだ。最初は半信半疑だったが、読み進めるうちに知らなかった作家の魅力に引き込まれた作品が何本もあった。

こんな作品が好きなら

COMIC E×E 35は、特定の一作家に絞らず、様々な「エロ漫画の楽しみ方」を提供する雑誌だ。したがって、これに似た体験を得たいなら、同じくアンソロジー形式を取る雑誌を探すと良い。例えば、COMIC BAVELやCOMIC 快楽天ビーストなどが挙げられる。いずれも複数作家の短編を集め、毎号ある程度のボリュームを確保している。ただし、本号のように巨匠二人の付録小冊子が付属するような豪華仕様は稀である。付録の充実度と新人発掘への熱意という点では、E×Eシリーズは特に突出していると思われる。

購入前に知っておきたいこと

Q. 単行本と単話、どっちがお得?

本誌はアンソロジーなので「単話」の集合体です。気になる作家の単行本を買うよりも、まずは本誌で様々な作家の腕前を試すのがおすすめ。630ページと付録小冊子2冊を考えれば、コストパフォーマンスは極めて高いと言えます。

Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?

ほとんどの作品は短編完結型なので、問題なく楽しめます。一部、シリーズものの続編(さいもん先生、大箕すず先生など)もありますが、あらすじから推測するに、その回だけでも十分に理解できる形で描かれていると思われます。

Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?

あらすじから明らかな地雷要素は見当たりません。ただし、gonza先生の「触手×背徳ファンタジー」や広乃あずま先生の「ダークな快感」など、やや背徳感や緊迫感のある描写を含む作品はあります。全体的には王道から少し捻ったものまで、幅広く収録されています。

Q. ストーリー重視?実用性重視?

作家によって大きく異なります。恋愛ドラマをしっかり描く作家もいれば、シチュエーションそのものを楽しむ作風の作家もいます。画力に定評のある作家が多いため、作画の実用性は全体的に高い水準です。一冊で両方の楽しみ方ができるのが魅力です。

エロ漫画の「今」が詰まった決定版

結論から言おう。多様なエロ漫画を一度に楽しみたいなら、これ以上ない一冊だ。630ページという物理的な厚さは、そのままコンテンツの充実度を表している。巨匠の安定したクオリティと、新鋭の瑞々しい感性。甘い恋愛から熱い背徳まで、あらゆる「萌え」がここに集約されている。特定の作家やジャンルに縛られない、好奇心旺盛な読者に強くおすすめしたい。付録の豪華さも含め、買って絶対に後悔しないボリュームと質である。

📊 総合評価
Sランク
エロさ★★★★★
画力★★★★★
ストーリー★★★★☆
This Series
COMIC E×E 011
COMIC E×E 022
COMIC E×E 033
COMIC E×E 044
COMIC E×E 055