COMIC 高 Vol.6のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
「欲望を制御する」ための雑誌、その真価
欲望を制御し、適切に処理できる大人のための雑誌。あらすじのこの一文が全てを物語る。表紙を飾るのは加茂。蒼惑う子、ぶぶづけ、大嘘、鶴田文学、葵井ちづる、コタツトモダチ、江戸屋犬八、柴崎ショージ、スピリタス太郎、東野みかん、ぶん、佐倉まふみ、つっつ、うさ城まに、成田コウ、よむ、坂上海、むねしろ、平こさか、まきお。そう、これはアンソロジーだ。2016年発売の449ページという膨大なボリューム。女子校生と美少女と巨乳。学園ものに中出し。タグを見る限り、王道を突き進む内容だ。外部評価(FANZA)は3.00点(1件)と、評価の母数が少ない。まずは手に取った第一印象から語ろう。
多様な「女子校生」が詰まった宝箱
アンソロジーは、いわば作者たちによる競演の場だ。一つのテーマに、様々な解釈と画風がぶつかる。この作品のテーマは明確に「女子校生」である。タグにある美少女、巨乳、学園ものは、その派生形に過ぎない。読み進めると、その多様性に気づく。画風もシチュエーションも作者ごとに異なる。これはアンソロジーならではの魅力だ。
巨乳描写のバリエーションを比較できる
タグに「巨乳」とある通り、多くの作品で巨乳ヒロインが登場すると思われる。しかし、巨乳の描き方は作者によって千差万別だ。柔らかくたわむ肉感を追求する者もいれば、形の良い張りを強調する者もいる。同じ巨乳という属性でも、これだけ表現が分かれるのか、と比較する楽しみがある。自分の好みの「肉」の描き方を見つける、良い機会になる。正直、画風の違いで「この作者は推せる」と新たな発見があった。
学園ものの定番シチュが網羅されている
あらすじにある作品タイトルから推測するに、その舞台は学園内に集中している。「放課後の幼馴染」「放課後JK肉棒Life」「ハツタイケン」「××委員のおしごと」。教室、部室、屋上、帰り道。学園ものの定番シチュエーションがほぼ網羅されているだろう。それぞれの作者が、限られたページ数で如何に濃密な空間を作り上げるか。短編ならではのテンポと密度を感じた。
「中出し」という共通の着地点
タグに「中出し」がある。これは多くの作品で共通する、いわば約束事だ。多様なシチュエーションと画風があっても、最後にはほぼ確実に中出しで締めくくられる。安心して欲望の処理に没頭できる、一種の保証と言える。描写の細かさは作者により差があるだろうが、この一点においてはブレがない。欲求をストレートに満たすための設計思想を感じる。
アンソロジー故の「当たり外れ」はある
449ページというボリュームは、確かにコスパが良い。しかし、全ての作品が自分好みとは限らない。これがアンソロジーの正直なところだ。20人近い作家が集まっている。当然、画風やストーリーの好みは分かれる。全編通してハイクオリティとは言い難い部分もあるかもしれない。だが逆に言えば、この中に一つでも「刺さる」作品を見つけられれば、それだけで元は取れる。自分は「秋のおこた」というタイトルに妙に心惹かれた。短いながらも、秋の倦怠感と体温が伝わってくるような描写だった。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本作は雑誌(単話)です。449ページで多数作家の作品が読めるため、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。特定の作家の単行本を探すより、まずはこの雑誌で好みの作家を見つけるのがおすすめです。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
各作品は基本的に完結した短編です。シリーズものはないと思われるため、知識なしで問題なく楽しめます。雑誌自体もVol.6ですが、内容に連続性はないので、どこから読んでも大丈夫です。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
与えられたタグから推測する限り、過度な地雷要素はなさそうです。タグに「NTR」や「スカトロ」はなく、学園ものと女子校生が中心。ただし、作家ごとの表現の幅はあるため、極端な描写が全くないとは言い切れません。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
短編が多いため、綿密なストーリーよりはシチュエーションを活かした実用性重視の作品が多いと推測します。あらすじの「欲望を処理する」という言葉通り、ストレートなエロ描写を求める読者に向いているでしょう。
女子校生愛好家の「見本市」としての価値
結論から言おう。これは特定の一作品を深掘りするための本ではない。女子校生というジャンルの「見本市」だ。多様な作家の解釈と画風を一度に味見できる。自分の好みの作家を発見するための、探索の旅に出るようなもの。449ページというボリュームは、その探索を存分に楽しませてくれる。全てがハイクオリティとは言えないが、一つでも刺されば儲けもの。深夜に読み始めて、気づいたら空が白んでいた。そんな体験ができる可能性を秘めた一冊だ。





