これでも本当に愛してる2のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
正直に言うと、警戒していた
「ストーカー」と「純愛」というタグが並ぶ時、僕はいつも警戒する。大抵は、都合の良い論理で暴力を正当化するだけの作品が多いからだ。特に前作を読んでいない状態で続編を手に取るのは、少し勇気が要った。あらすじの「ちょっとだけ歪んだ二人の純愛」という言葉に、どこまで信じていいのかわからなかった。これは、覚悟して読んでほしい。甘いだけのラブストーリーを求める人には、間違いなく不向きだ。
読み進める中で、感情が逆転した
物語は、ヒロインの日下類が抱く違和感から始まる。理不尽な暴力を受けたはずなのに、「嫌だった」「気持ち悪い」という感情が湧いてこない。この心理描写が、全ての鍵だ。普通ならトラウマで終わるはずの体験を、作者は関係性の〈種〉として扱う。そして、加害者である男が「自首したい」と現れる。ここから、二人の歪んだ駆け引きが動き出す。
正直、この展開には参った。被害者と加害者という絶対的な構図が、自首という行為によって曖昧になる。男の罪悪感と類の戸惑いが交錯する。その緊張感の中に、確かに「ラブラブ・あまあま」の片鱗が混じり始めるのだ。タグにある「アヘ顔」や「中出し」は、この複雑な心理の果てに描かれる。単なる快楽の表情ではなく、心の整理がつかないもどかしさが滲んでいるように見えた。
「純愛」の定義が揺さぶられる瞬間
この作品は、清潔で整った関係だけが純愛だとは考えない。むしろ、泥濘の中からお互いを引き摺り上げようとする、不器用で必死な営みを「愛」と呼んでいる。制服を纏ったスレンダーな身体は、そんな歪な純愛の器として機能する。学園ものという日常的な舞台が、非日常的な関係性をより浮き彫りにする。読み進めるほどに、最初の警戒心は「この二人、どうなるんだ」という一種の応援感情に変わっていった。
そして、関係性の〈ねじれ〉が解ける時
最も感情が動いたのは、二人の距離感が決定的に変化する瞬間だ。あらすじからは具体的な描写は語れないが、この「続編」であることが重要な意味を持つ。前作で撒かれた〈ねじれ〉が、ここでようやく解きほぐされ始める。暴力という歪な接点から始まった関係が、お互いの本音と弱さを曝け出すことで、ようやく対等な地平に立とうとする。
この過程で描かれるエロシーンは、単なる肉体的結合ではない。むしろ、言葉では表せない感情を、身体を通じて確認し合う儀式のように感じた。フェラや中出しといった行為一つ一つに、お互いを「受け入れる」という意思が込められている。これは、画力だけで買う価値がある。生々しい体液の描写と、切ないほどの表情の繊細さが、複雑な心理を雄弁に語る。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本作は単話作品(28P)です。シリーズものなので、単行本にまとまる可能性はありますが、現時点では未定。続きが気になるなら単話購入が確実。前作と合わせて約60ページの物語として楽しめます。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
あらすじにもある通り、前作を読むことを強く推奨します。本作は続編であり、関係性の核心部分は前作で描かれています。前作なしでは、二人の感情の深さや「歪み」の根源を十分に理解できないでしょう。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
ストーカーによる強制性的要素が前作の起点です。本作ではその後の心理的駆け引きが中心で、過度な暴力描写はおそらくありません。タグに「純愛」「ラブラブ」とある通り、関係性の修復と深化が主題と言えます。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
間違いなくストーリーと心理描写が生命線です。しかし、その感情の行き着く先としてのエロシーンは非常に熱く、実用性も高い。感情移入してこその抜け味がある、両方にこだわったハイブリッド型と言えるでしょう。
歪んだ純愛という名の、確かな救済
この作品は、簡単に「推せる」とは言えない。しかし、読後には確かな余韻が残る。それは、どんなに歪んだ形で始まろうとも、人が人を想い、修復を試みる姿そのものが「尊い」と感じさせてくれるからだ。28ページというコンパクトな分量に、これだけの感情の起伏と関係性の変化を詰め込んだ筆力には唸った。外部評価(FANZA)で5.00点という満点評価が付いているのも頷ける。ただし、これは清潔な恋愛を求める人向けではない。泥と汗にまみれながら、それでも手を伸ばし合う二人の物語を、心臓を掴まれる覚悟で読める人へ贈るAランク作品だ。