COMIC失楽天 2023年05月号のレビュー・感想・徹底解説

レビュー・徹底解説

👤誰向け?淫語・痴女好き
⚠️注意点連載作品あり
おすすめAランク
作品名COMIC失楽天 2023年05月号
形式マンガ雑誌
ページ数193P
発売日2023年4月
主な収録作家オオサキ、六角八十助、utu、皐月芋網、旅烏、どらのやま、を図さとる

淫語と痴女が織りなす、煩悩まみれの193ページ

COMIC失楽天 2023年05月号は、その副題「ぐちょぐちょの煩悩まみれ!!」が全てを物語る一冊だ。表紙を飾るオオサキの新シリーズを筆頭に、淫語マシマシの眼鏡美人から奔放なビッチ、近親ものまで、多様な性癖を刺激する作品が詰め込まれている。雑誌という形式ゆえに、一つの世界観に縛られることなく、様々な作家の「今」を味わえるのが最大の魅力。外部評価(FANZA)では4.67点(3件)と、限られたレビュー数ながら高い評価を得ている。193ページというボリュームは、一晩で読み切るには十分すぎる分量だ。読み終わって、しばらく放心した。これだけのバリエーションが揃えば、必ずや好みの一編と出会えるはずである。

「言葉」と「肉感」で迫る、二重の快楽

今号の見どころは、何と言っても「淫語」と「痴女」という二大要素が存分に楽しめる点にある。特に巻頭を飾る六角八十助「コトネつむぎ」は、その典型と言えるだろう。

耳元で囁かれる官能小説的淫語

「コトネつむぎ」のヒロインは、行きつけの本屋の店長の孫で、眼鏡をかけた大人びた美人。彼女が官能小説好きという趣味をきっかけに、普段の姿からは想像できない淫語の洪水が始まる。あらすじにある「私から艶っぽい言葉が出てびっくりした?」という台詞が示す通り、知的で上品な女性が、興奮のあまり下品な言葉を吐き出すギャップが作品の核だ。耳元で囁かれるエロい言葉の数々は、読者の想像力を直接刺激する。正直、この「言葉のエロス」だけで十分に興奮させられた。

オオサキが描く、湿り気を帯びた関係性

表紙連動作品であるオオサキ「夏の日のこたえあわせ-前編-」は、一味違った魅力を放つ。幼馴染との微妙な過去を持った男女が、田舎の島で再会する物語だ。かつて勢いで重ねた関係は、恋愛とも割り切りともつかない曖昧なもの。その記憶が、再会した二人の間に漂う湿り気のような緊張感を作り出している。野外SEXの経験談など、スリルを求めた過去の描写は、現在の彼らの関係に色濃い影を落とす。この作品は、単純な肉体関係ではなく、複雑に絡み合った「関係性そのもの」をエロティックに描き出している。

多様な「淫乱ガール」たちの饗宴

他の収録作品も、「性欲つよめなえちえちヒロイン」というテーマで一致団結している。弟との近親SEXを配信する姉、浮気した彼氏を寸止めで焦らす彼女、気軽に体を許す奔放なビッチなど、属性は様々だが、その欲望に忠実な点では共通する。特にutu「ドツボな性」や旅烏「キャンプ淫!」のタイトルからは、特殊なシチュエーションや濃厚な描写が期待できる。雑誌ならではの作家の多様性が、同じ「淫乱」というジャンルの中でも飽きさせない工夫を生んでいる。この肉感、どうやって描いてるんだ、と唸る作画も随所に見られる。

購入前に知っておきたいこと

Q. 単行本と単話、どっちがお得?

本作は雑誌(単話の集合体)です。193ページで複数作家の作品が楽しめるため、コスパとバラエティの豊富さでは雑誌が有利。特定の作家の単行本を追うより、様々な作風を試したい人に最適です。

Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?

ほとんどの作品は単発完結型なので問題ありません。ただし、オオサキ「夏の日のこたえあわせ」は「-前編-」とある通り連載作品です。前編だけでも楽しめますが、続きが気になる構成となっています。

Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?

あらすじから推測する限り、明確なNTRや過激なフェチ要素は見当たりません。収録作品「怒らない彼女」は浮気が題材ですが、あくまで「彼女が仕返しする」側の話。全体的には痴女・淫語・純愛系が中心と思われます。

Q. ストーリー重視?実用性重視?

バランス型です。オオサキ作品は関係性の描写に重きを置く一方で、六角八十助作品は淫語による直接的興奮が売り。一本の雑誌の中で、ストーリーも実用性も両方求める読者を満足させる構成です。

あなたの性癖に合致するか?購入判断のポイント

☑ YES!買い

  • 知的な女性が淫語を連発するシチュエーションに興奮する。
  • 痴女系や積極的なヒロインが好きで、バリエーションを求めている。
  • オオサキや六角八十助など、収録作家のファンである。
  • 一冊で様々な作画やシチュエーションを楽しみたい。

☐ NO。様子見

  • 一つの長いストーリーや世界観に没頭したい(雑誌は短編集合体)。
  • 連載作品の「前編」だけ読むのが嫌で、完結を待ちたい。
  • 極端なフェチやハードな描写を求めている(本号は比較的王道寄り)。

煩悩のるつぼで、好みの一編を探す旅

COMIC失楽天 2023年05月号は、王道でありながら各作家の個性が光る、バランスの取れた良誌だ。特に「言葉のエロス」を前面に押し出した巻頭作と、じんわりと染みる関係性を描く表紙連動作の対比が秀逸。193ページという大海原を泳ぎながら、自分だけの推し作品を見つける楽しさがある。全ての作品が最高峰とは言えないが、外れが少ない安心感。淫語と痴女、この二つに心惹かれるのであれば、迷わず手に取る価値は十分にある。買ってよかった、と思える一冊だ。

📊 総合評価
Aランク
エロさ★★★★☆
画力★★★★☆
ストーリー★★★☆☆