COMIC快楽天 2022年09月号のレビュー・感想・徹底解説
Genre
レビュー・徹底解説
誰向け?幅広い性癖を探求したい人
注意点一部寝取り要素あり
おすすめAランク
365ページに詰まった、エロの万華鏡
雑誌を開いた瞬間、そのボリュームにまず驚いた。365ページ。これはもう単なる雑誌ではない。複数の単行本を束ねたような圧倒的な厚みだ。表紙を飾るえーすけのイラストは、どこか儚げで官能的な空気を漂わせている。アプリを使って本能解放、というキャッチコピーが示す通り、現実と非現実の狭間で蠢く欲望がテーマのようだ。純愛から寝取り、日常から非日常まで、多様なシチュエーションが目白押し。これを読んで何も感じないなら、もうエロ漫画は卒業した方がいい。そんな挑戦的な一冊だ。表紙連動から見える、雑誌の「核」
雑誌レビューの醍醐味は、その時々の「核」となる企画を見極めることだ。今号のそれは、間違いなく表紙作家・えーすけによる連動作品「夢見るアプリ」にある。双子による搾精の饗宴
「夢見るアプリ」は、催●アプリを口実に主人公を弄ぶ双子姉妹の物語だ。あらすじから推測するに、彼女たちの好奇心はエスカレートし、ついには童貞まで奪ってしまう。ここには「許された悪戯」という、ある種の背徳感が横たわる。双子という設定は、同じ顔でありながら異なる性格やアプローチで迫る二重の快楽を演出する。正直、このシチュエーション設定だけで既に沼の香りがする。作者のえーすけは、そんな危ういバランスを繊細なタッチで描き上げている。年に一度の濃厚ナマ交尾
巻頭を飾るもじゃりん「織姫ちゃんと彦星さん」は、対照的に純度の高い夫婦愛を基調としている。年に一度しかSEXを許さない妻と、それを待ち侘びる夫。その特別な日だけに解き放たれる情熱は、日頃の抑制の反動としてより一層濃密なものになるだろう。貞操観念の高さと、解放された時の激しさのコントラスト。これはストーリー性とエロスが高い次元で融合した、珠玉の一編と言える。バラエティに富んだ脇を固める実力派
玉ぼんの「愛梨ちゃんは寝取りたい!」は、タイトル通り寝取り要素が強い作品と思われる。層積の「彼女の顔が良すぎるんだが!?」は相互拘束プレイという、ある種の心理戦的な趣向だ。柚十扇「おっぱい禁止令!!」はその名の通り、おっぱい愛に溢れたコミカルな作風が期待できる。このように、メインを支える脇役たちも個性豊かで、読者の様々な性癖に確実に応えようとする編集方針が感じられる。雑誌故の「当たり外れ」とその価値
正直なところ、20作品近くが収録されている雑誌だ。全てが自分の好みにハマるとは限らない。例えば「寝取り」や「相互拘束」といった特定のタグに拒否反応を示す読者もいるだろう。しかし、逆の見方をすれば、これが雑誌を読む最大のメリットでもある。自分では選ばないようなジャンル、知らなかった作家と出会える可能性に満ちている。365ページというページ数は、未知の領域への探検を保証してくれる。一つの単行本を買う感覚で、多様な「エロの形」をサンプリングできるのだ。購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
この号は「雑誌」です。単行本とは異なり、複数作家の単発作品を集めたアンソロジー形式。特定の作家やシリーズにこだわらず、幅広く楽しみたい人に最適です。365ページというボリュームはコスパが非常に高いと言えます。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほぼ全ての作品が単発完結型なので、問題ありません。えーすけ「夢見るアプリ」は「搾精双子シリーズ第2弾」とありますが、シリーズものとしての繋がりよりは、同じコンセプトの別エピソードと捉えて良いでしょう。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
あらすじから判断するに、玉ぼん「愛梨ちゃんは寝取りたい!」には明確な寝取り(NTR)要素が含まれていると思われます。過度な暴力やスカトロといったハードコアな描写は見当たりませんが、作品によっては羞恥プレイや軽い強制シチュエーションはあるかもしれません。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
作品によって大きく異なります。もじゃりん先生の作品はストーリー性が高い一方、多くの作品はシチュエーションとエロシーンを前面に押し出した実用性重視の構成です。雑誌全体としては、バランス良く両方を楽しめる作りになっています。
エロ漫画の「現在地」を体感する一冊
結論から言おう。COMIC快楽天 2022年09月号は、エロ漫画雑誌のクオリティの高さを改めて実感させてくれる力作だ。表紙連動の核となる作品から、個性派作家たちの挑戦作まで、隙のないラインナップが組まれている。外部評価(FANZA)で4.75点という高評価が付いているのも頷ける。特に、純愛と背徳、日常と非日常といった対極的な要素を一冊にバランスよく詰め込んだ編集センスは評価に値する。自分の好みの作家を追うも良し、未知の作家を発掘するも良し。エロ漫画の広大な海を一度に覗き見できる、優れた航海図のような一冊だ。📊 総合評価
Aランク
エロさ★★★★☆
画力★★★★☆
ストーリー★★★☆☆
