COMIC快楽天 2022年01月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
| 作品名 | COMIC快楽天 2022年01月号 |
|---|---|
| 形式 | マンガ雑誌 |
| ページ数 | 359P |
| 発売日 | 2021年12月 |
| 主な収録作家 | 楝蛙、えーすけ、亜美寿真、雲呑めお、オクモト悠太、他多数 |
その日の気分で選べる、欲求の詰め合わせパック
「私って魅力ないんですかね?」。この一言が全てを物語る。COMIC快楽天 2022年01月号は、様々な「シたい・サれたい」という欲求が詰め込まれたアンソロジーだ。巻頭を飾るえーすけ「わるくていい日」では、隣に住む地味可愛い人妻・紗恵さんが、溜まった欲求を背徳的なお誘いで解消しようとする。表紙連動の楝蛙「似た者どうし」では、父親の新しい彼女に連れ子が現れ、初対面は最悪だった二人の関係が、あるアクシデントをきっかけに変化していく。他にも、生徒会JK、元カレ、女上司など、多彩なキャラクターが登場する。正直、最初は半信半疑だった。雑誌は当たり外れが大きいからだ。しかし、このボリュームと作家陣を見て、期待が膨らんだ。359ページという厚さは、まさに「その日の気分でマルチにシコれる」というキャッチコピーを体現している。
バラエティ豊かなシチュエーションが揃う、実用性の宝庫
外部評価(FANZA)では3.00点(8件)と、やや評価が分かれている本号。しかし、その理由は作品の「当たり外れ」ではなく、好みの「分散」にあると思われる。収録作品は多岐にわたり、読者の性癖に合わせて楽しめる構成だ。
人妻の背徳感とJKのドキドキ感
えーすけ「わるくていい日」の魅力は、人妻ならではの濃厚なフェラチオとがっつりした騎乗位にある。普段は地味で大人しいキャラクターが、欲求に負けて照れながら誘ってくる様子は、背徳感と可愛らしさが同居している。一方、楝蛙「似た者どうし」は、ぎこちない関係から始まるJK同士の絡みが特徴的だ。初対面の失敗から生まれた微妙な空気が、ある日を境に一気に熱を帯びる展開は、青春漫画のような疾走感も感じさせる。この二作品だけでも、大人の色気と若者の勢い、両方の良さが味わえる。
「お誘い」と「即」がキーワード
あらすじから推測されるように、多くの作品で「お誘い」や「即」という要素が強い。パンツを見せたがる生徒会JK、再会即座に体の関係に戻る元カレ、即座に屈服してしまう女上司など、展開の速さが一つの特徴だ。これは雑誌作品ならではのメリットと言える。じっくりとストーリーを積み重ねる時間は限られているが、その分、読者をすぐに本題へと誘導する技術が光る。特に「生意気上司はチョロザコい」のような作品は、タイトル通り、立場が逆転する爽快感が売りだろう。
豪華作家陣による画力の饗宴
表紙作家の楝蛙を筆頭に、亜美寿真、雲呑めお、オクモト悠太、肉棒魔羅ノ進など、実力派作家が名を連ねる。雑誌の醍醐味は、こうした様々な画風を一度に楽しめることだ。柔らかく官能的な肉感を描く作家もいれば、シャープでスタイリッシュな作画を得意とする作家もいる。ページをめくるたびに違う「肉」の質感、違う表情の描き方に出会える。この画力のバラエティこそが、359ページを退屈させない最大の理由だ。個人的には、各作家の「エロの描き方の哲学」の違いを比較するだけでも楽しかった。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本作は雑誌(単話の集合体)です。特定の作家の単行本を追うより、複数作家の作品を一度に楽しみたい人、新しい作家を発掘したい人に向いています。359Pというボリュームは単行本数冊分に相当するコスパの良さが魅力です。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
各作品は完全に独立した読み切りです。シリーズものや続きものは収録されていないため、どの作品からでも気軽に読むことができます。雑誌の入門編として最適な構成です。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
あらすじや作家陣から推測する限り、過度な地雷要素はなさそうです。内容は「お誘い」「背徳」「立場逆転」などの王道シチュエーションが中心。ただし、複数作家によるアンソロジーのため、一部の作品で軽い羞恥プレイなどが含まれる可能性はあります。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
比較的、実用性重視の作品が多い印象です。短いページ数で効果的にエロスを描く雑誌作品の特性上、ストーリーよりシチュエーションや画力に重点が置かれています。「シたい・サれたい」という直球の欲求を多角的に楽しむための一冊です。
買うべき人、様子見すべき人
この雑誌を手に取る価値があるか、判断基準を整理しよう。
☑ YES!買い
- 様々な作家の画風や作風を一度に楽しみたい「発掘型」の読者。
- 「今日はどんな気分かな」と、その時のノリで作品を選びたい人。
- 人妻、JK、OLなど、バラエティ豊かなヒロインが好きな人。
- 359ページというボリュームに対して、価格に見合うコスパを求める人。
☐ NO。様子見
- 特定の作家やシリーズの続きを読みたい、こだわりの強い読者。
- 一つの作品で深いストーリーや綿密な心理描写を求めている人。
- 雑誌よりも、完成度の高い単行本を好む人。
バラエティという名の安定感、雑誌の底力を感じる一冊
総合評価はBランクとした。Sランクの衝撃作が眠っているわけではないが、その代わりに「外れ」がほとんどない。これが雑誌の真の強みだ。多種多様な作家が集まることで、全体としての品質が平均以上に保たれている。一本の大木ではなく、豊かな雑木林のような楽しみ方がある。読後は「この作家、他に作品あるかな」と調べずにはいられなかった。新しい好みの発見に繋がる、良質な入り口として機能する一冊である。
