COMIC快楽天 2021年05月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
2021年春、快楽天が放った多彩なエロスの饗宴
COMIC快楽天 2021年05月号は、全22作品を収録した363ページの大ボリューム雑誌だ。表紙作家・きいの待望の新作2本立てを筆頭に、年下男子の矜持が炸裂する青春ラブストーリーから、淫乱くノ一、妻貸し出しネトラセックスまで、多種多様な性欲が詰め込まれている。アンソロジー誌の醍醐味である「一冊で様々な作家の世界観を味わえる」点が最大の魅力と言える。深夜に読み始めて、気づいたら空が白んでいた。そんな体験を約束してくれる一冊だ。
購入前に知っておきたい5つの疑問
Q1. 表紙のきい先生の新作はどんな内容?
あらすじによれば、「あきらちゃんはどうしてもチンチンをなめたい/いれたい」の2本立て。友達のえっちを目撃して性に目覚めた女子中学生の、抑えきれない好奇心と性欲を描く。思春期の瑞々しくも貪欲なエネルギーが、この号の大きな核となっている。
Q2. 巻頭の「VELVET CLOVER」は推せる?
図書室の眼鏡美人・先輩と年下男子の恋愛と初体験を描く作品。飄々とした先輩に翻弄されつつも、男としてリードしようとする年下男子の姿勢が熱い。照れた先輩の表情は、あらすじが「必見」と太鼓判を押すほどだ。王道の青春ラブストーリーを求めている読者には特に刺さるだろう。
Q3. コスパはどう?ページ数に見合った内容?
363ページは雑誌としては十分なボリュームだ。22作品が収録されているため、1作品あたり約16.5ページ。短編ながらも起承転結がしっかりした作品が多く、読み応えは申し分ない。様々なジャンルが網羅されているので、好みの作品が1つも見つからないというリスクは低い。
Q4. 外部の評価は高い?
外部評価(FANZA)では5.00点(3件)と、非常に高い評価を得ている。レビュー数は多くないものの、購入者からの満足度が伺える数字だ。ただし、あくまで外部プラットフォームの評価であり、全ての読者に合う保証ではない点には注意したい。
Q5. 新人作家の作品のクオリティは?
エロマンガグランプリ受賞の新鋭・ヤギコムがデビュー作「モモノキ荘の住人」を掲載。メスガキボディの家賃滞納者をお仕置きするという内容から、癖の強い作風が期待できる。雑誌の新鮮味を感じさせるポイントだ。
「多様性」が生む、雑誌ならではの興奮
この号の真骨頂は、そのラインナップの豊富さにある。「神接待ギャル女将」「合法童顔妻」「謎の癒しOL」「綺麗になった元同級生」…。あらすじから推測されるだけでも、実に多彩なシチュエーションが用意されている。一つのテーマやジャンルに深く掘り下げる単行本とは異なり、次々と変わる舞台とヒロインたちが読者を飽きさせない。ある作品では純愛に胸を打たれ、次の作品では背徳感に酔いしれる。そんなコントラストのある読み味が、アンソロジー誌の最大の魅力だ。正直、このボリュームでこの価格はコスパが良いと思った。画風や好みのシチュが偏っていないからこそ、新しい作家や未知の性癖との出会いがある。自分の中の「推し」を見つける探検の旅に、この号は最適な船出となる。
一冊で味わう、エロマンガの遊園地
では、このCOMIC快楽天 2021年05月号は買いなのか。答えはイエスだ。特に「今月は何を読もうか」と迷っている人、あるいは自分の好みの範囲を少し広げてみたい人に強くおすすめしたい。表紙のきいをはじめ、えーすけ、オクモト悠太、東出イロドリなど実力派作家の作品が安定のクオリティで揃っている。さらに、ヤギコムのような新鋭の風も感じられる。全22作品という数は、少なくとも数本は心に刺さる「当たり」を発見できる確率の高さを意味する。一つの世界に没入するのも良いが、時にはこのように様々な「肉」の味を食べ比べるのも、エロマンガの楽しみ方として非常に豊かだ。この猫目(表紙)を待っていた読者にとっては、まさに待望の号と言えるだろう。
