レビュー・徹底解説

👤誰向け?多様な性癖を一度に楽しみたい人
⚠️注意点乱交要素を含む作品あり
おすすめAランク

正直に言うと、雑誌は「当たり」を探すのが面倒だと思っていた

エロ漫画雑誌を手に取る時、いつも感じるのは一種の「賭け」だ。23作品もあれば、当然好みに合わないものも混じる。自分の性癖に直球で刺さる一本を探す労力と、そのコスパを天秤にかけてしまう。特に「乱交」というタグを見た時は、少し身構えた。量より質を求める自分にとって、雑誌は果たして正解なのか。371ページという膨大なボリュームに、期待よりも先に「消化できるかな」という不安がよぎった。

読み進めるうちに、雑誌の「編集力」に気づかされる

ページをめくる手は、意外なほどに早かった。巻頭の八尋ぽち「彼女結び」から、そのリズムは始まる。極度に臆病なヒロイン・美音が、彼氏のために一歩を踏み出すという王道ストーリー。M字開脚に縛られるその姿は、恥じらいと奉仕心が見事に融合していた。ここで自分は思った。「この画力、雑誌でいいのか?」と。線の強弱と陰影で表現される肉感は、単行本レベルだ。

そして、ごさいじ「卒業reward〜fin〜」へ。これは連載の完結編であり、フルカラーのピンナップが付く。幼馴染との約束を果たすという、切なくもエロい達成感。雑誌でありながら、ここまで作り込まれた「読み切り」の連続に、当初の偏見はあっさりと消えた。各作家が雑誌という場で腕を振るう、一種の競演会のような熱量を感じる。一つ一つの話が短いからこそ、エッセンスが凝縮されている。

そして、雑誌の真骨頂である「バリエーション」に圧倒された

この号の最大の強みは、その守備範囲の広さだ。チャイナドレス、セーラー戦士、子持ちギャルと、シチュエーションもヒロインの属性も実に多彩。中でも、なぱた先生の表紙連動作品「いまから本気出す」は、性欲強めのぐうたら彼女が乱れまくるという、タグ通りの「乱交」シチュ。これがまた、画力が凄い。汗と体液と嬌声が、画面から溢れ出んばかりのエネルギーで描かれている。

正直、ここまでジャンルが違う作品を、同じ熱量で楽しめるとは思っていなかった。あるページでは純愛ものにほっこりし、次のページでは欲望のままの乱交に目を奪われる。この「気分転換」が、長大な371ページを一気に読ませる推進力になっている。一本の長編を読むのとはまた違う、次は何が出てくるかというワクワク感。雑誌ならではの体験だ。自分は「りんごくらぶ」の「紅龍蓮華の特別定食」のような、少し変わった世界観の作品にもハマってしまった。

購入前に知っておきたいこと

Q. 単行本と比べてコスパはどう?

371ページで雑誌価格は破格のコスパです。単行本1冊分の価格で、23作家の作品が楽しめます。ただし、全ての作品が自分の好みに合うとは限らない点は考慮が必要です。

Q. 「卒業reward」など連載ものは前作知識が必要?

あらすじから判断するに、「卒業reward〜fin〜」は連載完結編です。前回のあらましが説明されている可能性は高いですが、完全な理解には前号を読んだ方が良いでしょう。他の大半は読み切りなので問題ありません。

Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?

タグに「乱交」はありますが、NTRや過度な暴力を連想するタグはありません。収録作家の傾向から、過激な猟奇描写はおそらくなく、一般的な成人向け漫画の範囲内と思われます。

Q. ストーリー重視?実用性重視?

作品により大きく分かれます。「彼女結び」はストーリーとエロのバランスが良く、「いまから本気出す」は実用性が突出。雑誌全体としては、バラエティに富んだ「実用性」の宝庫と言えるでしょう。

一冊で多種多様な「肉感」を味わえる美食誌

最終的な評価はAランクだ。これだけのボリュームと作家陣のクオリティをこの価格で提供するのは、やはり雑誌の強みである。特に、八尋ぽち、ごさいじ、なぱたといった実力派作家の作品は、単体でも購入する価値があるレベル。それらが一冊に詰まっているのだから、コスパは極めて高い。外部評価(FANZA)では5.00点(2件)と満点の評価を得ているが、その理由がよくわかる内容だった。一つの性癖に深く沈潜するよりも、様々な「美味しいところ」を摘み食いしたい読者に、強く薦めたい一冊である。

📊 総合評価
Aランク
エロさ★★★★☆
画力★★★★☆
ストーリー★★★☆☆