COMIC快楽天 2020年05月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
| 作品名 | COMIC快楽天 2020年05月号 |
|---|---|
| 形式 | マンガ雑誌(アンソロジー) |
| 主なタグ | 人妻・主婦、和服・浴衣、乱交 |
| ページ数 | 373P |
| 発売日 | 2020年4月 |
| 外部評価(FANZA) | 5.00点(4件) |
本レビュー評価(★5段階)
- エロさ: ★★★★☆
- 画力: ★★★★☆
- ストーリー: ★★★☆☆
イチャラブからドヘンタイまで、王道エロスの祭典
言いたいことは山ほどある。だが、まずは落ち着いて聞いてくれ。これは雑誌だ。単一の物語を追う単行本とは根本的に役割が違う。その前提を踏まえた上で、この「COMIC快楽天 2020年05月号」の価値を語ろう。あらすじが端的に示す通り、その内容は「イチャラブからドヘンタイSEXまで」と実に幅広い。友達の彼氏への背徳、旦那の留守を狙った不貞、幼馴染同士の甘い日常、果ては推しアイドルとの一夜まで。18もの作品が373ページに詰め込まれた、まさにエロ漫画のビュッフェだ。表紙を飾るのは、4か月ぶりの登場となるきいの恥じらいガール。この一枚絵が、雑誌全体の「こだわりエロス」という方向性を象徴している。一つの性癖に特化するのではなく、多様な欲望に応える。それが快楽天という雑誌の、そしてこの号の真骨頂と言える。
373ページに凝縮された、実用性の宝庫
373ページというボリュームは、単行本2冊分に相当する。この分量が意味するのは、とにかく「選択肢の多さ」だ。自分の好みに合う作品が必ず見つかる確率が極めて高い。正直、このコスパは悪くない。特に、普段は特定の作家やジャンルしか読まない人にとっては、視野を広げる絶好の機会になる。
「人妻」タグが示す、背徳感と成熟した肉体
タグに「人妻・主婦」とある通り、この号では大人の女性による背徳的なシチュエーションが数多く描かれていると思われる。「旦那の留守中に部下に料理の味見をさせたら…」というあらすじは、その典型だ。許可された行為から一線を越え、緊張感と興奮が高まっていく過程。そこに「和服・浴衣」のタグが加われば、はだけていく衣装と抑えきれない欲望の対比が、より一層官能的に映る。人妻ものの醍醐味は、普段は堅実な女性が、理性の糸が切れた瞬間に見せる貪欲な表情にある。各作家がどういうアプローチでこのテーマに挑んでいるか、比較して読むのも一興だ。
「乱交」がもたらす、圧倒的な情報量と熱気
「乱交」タグは、作品によっては群像劇的な熱気と、画面を埋め尽くす肉体の饗宴を期待させる。複数の男女が絡み合う描写は、単純に視覚的な情報量が段違いだ。誰が誰と、どういう体位で、どんな表情をしているか。ページ全体がエネルギーに満ち、読む者の視線を釘付けにする。これはもう、作画の体力勝負と言っていい。思わず「この構図、どうやって考えてるんだ」と唸ってしまうような、密度の高いコマが散りばめられている可能性が高い。群像の中における個人の表情の描き分けや、動きの連続性に注目したい。
王道と変態の狭間で光る、個性派作家陣
掲載作家を見れば、その顔ぶれの豪華さがわかる。いーむす・アキ、オクモト悠太、雲呑めお、かるま龍狼、村田蓮爾…。そう、あの村田蓮爾だ。実用性の高い商業誌から、独特の世界観を持つ作家までが一堂に会している。これは雑誌ならではの強みだ。例えば「イチャラブ」を求める読者には「不釣り合い幼馴染カップル」の作品が、「ドヘンタイ」を求める読者には「異世界エロスとブタ野郎」といった一風変わったタイトルの作品が応えてくれる。自分の知らない“推し”作家を見つけられる可能性も、この雑誌の大きな魅力である。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
目的による。特定の作家が好きでその作品だけ読みたいなら単行本や単話購入が効率的。しかし、様々な作家の様々なシチュエーションを一度に楽しみ、新たな好みを発見したいなら、この373ページの雑誌はコストパフォーマンスに優れる。一種の「見本帳」としての価値が大きい。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほぼ問題ない。雑誌に掲載されるのは基本的に読み切り作品であり、各話完結型だ。連載作品が含まれる場合もあるが、その回だけでも楽しめるように作られている。作家ごとの作風の違いを味わう感覚で、気軽に読むことができる。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
「人妻」タグや「友達の彼氏」といったあらすじから、NTR(寝取られ/寝取り)要素を含む作品はおそらく存在する。ただし、雑誌全体として過度な暴力やスカトロなど極端な描写は少ないと思われる。あらすじの文脈から、背徳感や複数人プレイを主体とした、比較的王道の範囲内の作品が中心と推測できる。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
掲載作品によりけりだが、あらすじに「実用度高めの王道エロマガジン」と明記されている。つまり、エロシーンを核としつつ、それを引き立てるための適度なシチュエーション設定(ストーリー)がある作品が多いと予想される。深いドラマよりは、エロスに直結する分かりやすい動機づけを重視した作品群と言える。
この雑誌を手に取るべきはこんな人
☑ YES!買い
- イチャラブから背徳ものまで、様々なシチュエーションを一冊で味わいたい人。
- 373ページというボリュームで、たっぷりと“実用”に時間を費やしたい人。
- 自分の知らない作家や作風を発掘し、新たな性癖の可能性を探りたい人。
- 「人妻×和服」「乱交」といったタグの組み合わせに、本能が反応する人。
☐ NO。様子見
- 一つのテーマや作家に深く没頭するタイプで、雑誌の分散感が苦手な人。
- NTRや複数プレイといった要素に一切の興味が湧かない人。
- 極めて高い画力の統一感や、文学的な深いストーリーを第一に求める人。
エロ漫画の“定食屋”で、腹一杯楽しむ
総合してAランクと評価する。その理由は「バランスとコスパ」にある。特定の一作品が突出して神がかっているわけではないかもしれない。しかし、18作品という多彩なメニューから、自分の好みに合った数作品を見つけられれば、それだけで元は取れる。外部評価(FANZA)で5.00点という満点の評価が4件ついている事実も、この雑誌の質の高さと、ハマった人には強く刺さることを示唆している。自分は、普段は読まない作家の作品で、思いがけず好みの描写や構図に出会えた時の小さな驚きが楽しかった。エロ漫画の単行本は高級レストランでのコース料理だとすれば、この雑誌は品数豊富な定食屋だ。あれもこれもと食してみたくなる好奇心を、存分に満たしてくれる一冊である。
