COMIC BAVEL 2017年5月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
| 作品名 | COMIC BAVEL 2017年5月号 |
|---|---|
| 形式 | マンガ誌(アンソロジー) |
| 主なタグ | 姉・妹, 寝取り・寝取られ・NTR, 乱交, 巨乳 |
| ページ数 | 404P |
| 発売日 | 2017年4月 |
本レビュー評価:作画 ★★★★☆ / エロさ ★★★★☆ / ストーリー ★★★☆☆
404ページに詰め込まれた、春の欲望アンソロジー
2017年春、COMIC BAVELが放った渾身の一冊。表紙を飾るのは、当時人気爆上がり中だった夢乃狸。その誘惑的な笑みが、誌面全体の熱量を予感させる。これは単なる雑誌ではない。多種多様な作家たちが、それぞれの「エロ」をぶつけ合う、一種の闘技場だ。あらすじに列挙された作品群を見るだけで、その守備範囲の広さがわかる。純愛から背徳、日常からファンタジーまで。言いたいことは山ほどある。だが、まずは落ち着いて聞いてくれ。この404ページの価値を、徹底的に解剖していこう。
「巨乳」「NTR」「姉妹」——欲望の三本柱を軸に
タグが示す通り、この号は特定の性癖に特化しているわけではない。むしろ、複数の人気要素をバランスよく詰め込んだ、いわば「総合デパート」的な構成だ。しかし、その中でも特に光るポイントがいくつかある。深掘りしていこう。
背徳感と純愛の狭間で揺れる「関係性」
タグにある「寝取り・寝取られ・NTR」「姉・妹」は、人間関係の歪みと濃密さを描く上で最適な素材だ。あらすじから推測するに、美矢火の「発情ラプソディ」は野外での純愛、きょくちょの「偽ビッチの私が挑発してみた」は背徳的な駆け引き、ゲンツキの「一人と二人と坂道を」は幼馴染という安心感の中にある危うさ。それぞれが「関係性」という名の媚薬をどう料理するか。心理描写の巧拙が、作品の深みを決める。正直、こういう人間ドラマを絡めたエロは、単純な肉体描写より数段興奮する。
作家の個性が炸裂する「画力」の饗宴
きょくちょ、美矢火、あるぷ、奇仙、花札さくらの……そうそうたる作家陣の名前が並ぶ。これは画力に対するある種の保証だ。特にきょくちょの「偽ビッチの私が挑発してみた」は、本誌イチオシ超新星と銘打たれている。その描写は、おそらく少女の繊細な表情と、情欲に染まる肉体の対比が絶妙だろう。一方、牧だいきちやジョニーなどは、よりハードでディティールにこだわった肉体描写が期待できる。一冊でこれだけ多様な「絵」を味わえるのは、アンソロジーならではの強みだ。この肉感、どうやって描いてるんだ、と唸るページが必ずある。
シチュエーションの多様性が生む「選択肢」
「早漏改善寸止めパラダイス」「媚薬で感じ過ぎちゃうっ!」「強●スワッピング」「屈辱の強●輪●FUCK」。あらすじに散りばめられたこれらのフレーズは、全て異なるシチュエーションへの誘いだ。読者は自分のその日の気分に合わせて、純愛ものも、ハードコアな陵辱ものも選べる。404ページという膨大な容量が、この「選択の自由」を可能にしている。自分は「ちぐはぐ。 PLAY.03」の、早漏改善という一風変わった設定にまず目が奪われた。実用性と笑みを同時に誘う、こういうアイデアは大好物だ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本作は雑誌(単話アンソロジー)です。特定の作家の単行本を追うより、多数作家の作品を一度に楽しみたい人、雑誌ならではの連載途中の熱気を感じたい人に向いています。404ページとボリュームは十分。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほとんどの作品は短編完結型なので問題ありません。ただし、Ken-1「トレラバ 中編」や夢乃狸「ちぐはぐ。 PLAY.03」など、連載ものは前後の話がある可能性があります。あらすじが「中編」「PLAY.03」と明記している点に留意を。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
タグに「寝取り・寝取られ・NTR」「乱交」があります。ジョニー「ディアス提督の受難」では「屈辱の強●輪●FUCK」、牧だいきち「彼女品評会」では「強●スワッピング」が示唆されており、ハードな陵辱要素を含む作品が収録されていると推測されます。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
作家により大きく分かれます。美矢火やゲンツキは心理描写を重視したストーリー性の高いエロが、牧だいきちやジョニーはシチュエーションと描写そのものを突き詰めた実用性重視のエロが期待できます。両方楽しめるバランス型と言えるでしょう。
この号を手に取るべきはこんな人
☑ YES!買い
- 「巨乳」「姉妹」「NTR」など、複数のタグに興味がある。
- きょくちょ、美矢火など、実力派作家の腕前を一度に比較したい。
- 404ページという大ボリュームで、たっぷり楽しみたい。
- 純愛から陵辱まで、様々なシチュエーションのエロを求めている。
☐ NO。様子見
- NTRや寝取り要素がどうしても苦手。
- 特定の一作家の作品だけを集中して読みたい。
- ストーリー性の高い長編作品を好む。
多様性こそが最大の武器。欲望の見本市
本作を一言で表すなら「欲望の見本市」だ。一つ一つの作品は短編であっても、その集合体が生み出す熱量と多様性は圧倒的。外部評価(FANZA)では4.00点(1件)と高評価だが、これはおそらくそのボリュームとラインナップの充実度に対する評価だろう。自分の目で見て、気になる作家を見つけ、その後の単行本購入へのきっかけにする。そんな雑誌本来の役割を、この号は十二分に果たしている。総合評価はAランク。特定の性癖に特化したSランク作品とは違う価値を持つ、優れたアンソロジーだ。
