レビュー・徹底解説

👤誰向け?ギャル・ビッチ系が好きな人
⚠️注意点背徳・NTR要素あり
おすすめBランク

浴衣の裾から覗く、夏の濃厚13連発

COMIC失楽天 2019年07月号は、篠塚醸二氏描き下ろしの浴衣ギャルが表紙を飾るアンソロジー誌だ。全229ページに13作品を収録。その内容は「いちゃラブから背徳まで」とあらすじにある通り、純愛から不倫まで幅広いシチュエーションを網羅している。特に目を引くのは、utu、だむといった人気作家の最新作や、すぎぢー、西沢みずきといった新鋭作家の初登場作だ。外部評価(FANZA)では4.00点(2件)と、限られた評価数ながら高い評価を得ている。夏の夜を彩る、濃厚で多様なエロスが詰まった一冊と言える。

「失楽天7月号」を買う前に知っておきたい5つのこと

ここでは、購入を迷っている人が抱きがちな疑問に答えていく。作品選びの参考にしてほしい。

Q1. 浴衣ギャルの表紙、中身も同じテーマ?

表紙は篠塚醸二氏による特別描き下ろしイラストだ。しかし掲載作品全体が浴衣ギャル一色というわけではない。あらすじに「はだけた胸と股間で男を挑発する浴衣ギャルが目印」とあるように、表紙のビジュアルが誌面全体の「挑発的」な雰囲気を象徴している。浴衣や和服を着たヒロインが登場する作品はあると思われるが、多様なシチュエーションが楽しめるアンソロジーであることを理解しておこう。

Q2. 229ページって、コスパはどうなの?

13作品を収録したボリュームである。雑誌としては標準的なページ数と言える。1作品あたりの平均ページ数は約17〜18ページだ。短編ながらも起承転結がしっかり描かれた作品が多く、読み応えは十分にある。特に気に入った作家の作品が複数収録されていれば、コスパは高いと感じられるはずだ。

Q3. 「ビッチ」タグの作品ばかり?

タグに「ビッチ」とあるため、積極的な女性ばかりが登場する印象を受けるかもしれない。しかし収録作品は多様だ。あらすじには「いちゃラブから背徳まで」と明記されている。純愛系のほっこり作品から、あえて背徳を味わうような作品まで、バラエティに富んだ内容となっている。ビッチ系が苦手な人でも、好みの作品を探す楽しみがある一冊だ。

Q4. 初登場作家の実力は?

すぎぢー、西沢みずきという2名の作家が初登場している。未知数の作家を試すのは不安もあるだろう。しかし雑誌の初登場は、編集部がその実力を見込んだ証でもある。すぎぢー作「ゆたんぽ」は民宿を舞台にした濃厚おもてなし、西沢みずき作「宴のあとで」は酔った夫の前での不倫劇と、どちらもインパクトのあるシチュエーションを担当している。新鮮な作風に触れられるチャンスと捉えたい。

Q5. 単行本未収録の作品は多い?

この号の発売は2019年6月。掲載作家の単行本はその後、順次発売されている可能性が高い。特にあらすじで「最新単行本『はんじゅくチェリー』発売直前!」と触れられているutuや、人気シリーズを連載するだむの作品は、既に単行本に収録されているかもしれない。雑誌ならではの「旬」の作品をいち早く楽しみたい人、またはお気に入り作家の単行本を全てチェックしているコアなファンに向いている。

表紙の先にある、多様性と旬の魅力

この号の真の価値は、その「バランス」と「タイミング」にある。まずは作家陣の層の厚さだ。カバーイラストを担当する篠塚醸二を筆頭に、実力派のutu、だむ、さめだ小判、南乃さざん、西安、堀博昭、みどり葵、さじぺん、田沼雄一郎、はるゆきこが名を連ねる。安定感のある作画とエロティシズムが約束されるラインアップと言える。

さらに、先述の初登場作家2名が新鮮な風を吹き込む。正直、アンソロジー誌で新顔の作品を読むのは少しの賭けだ。しかし「民宿で夜の濃密おもてなし」や「酔いつぶれた夫の前で上司と」というシチュエーションだけを見ても、その挑戦的な姿勢が伝わってくる。こうした新たな才能の発掘に立ち会えるのも、月刊誌を購読する醍醐味の一つだ。

もう一つのポイントは「旬」である。utuの単行本『はんじゅくチェリー』発売直前というタイミングで、その最新作(カラー&モノクロ)を読める。だむの超人気風俗嬢シリーズ最新作では、リーナお嬢さまが「小麦色に」なるという。人気作家が今、最も熱い筆を振るっている瞬間を捕らえている。単行本を待てない熱心なファンにとっては、たまらない魅力だろう。自分は「小麦色に首ったけ!」のタイトルを見た時、どんな変化が待っているのかと、わくわくしてしまった。

結論:多様なエロスのサンプルボックスとして

では、この「COMIC失楽天 2019年07月号」は買いなのか?答えは、あなたのスタイル次第だ。特定の作家の単行本をコレクションするだけで満足するなら、待っても良いかもしれない。しかし、様々な作家の「今」を一度に味わい、好みの作風や新たな性癖を発見したいなら、購入の価値は大いにある。229ページの中には、きっとあなたのツボを刺激する作品が一つは見つかる。浴衣の裾から覗くのは、単なる肌色ではなく、エロ漫画というジャンルの豊穣な一片なのだ。

📊 総合評価
Bランク
エロさ★★★★☆
画力★★★★☆
ストーリー★★★☆☆