COMIC失楽天 2019年04月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
| 作品名 | COMIC失楽天 2019年04月号 |
|---|---|
| 形式 | マンガ誌(月刊) |
| 主なタグ | 熟女, 未亡人, 人妻・主婦 |
| ページ数 | 267P |
| 発売日 | 2019年3月 |
本レビュー評価:作画: ★★★★☆ / エロさ: ★★★★☆ / ストーリー: ★★★☆☆
刺激と癒やしが詰まった、王道アンソロジーの魅力
結論から言わせてくれ。月刊誌の醍醐味は、この「多様性」にある。COMIC失楽天 2019年04月号は、表紙を飾るにの子先生の「いいなりJK」から、utu先生の「憧れの先輩」、はるゆきこ先生の「協力プレイ」まで、14作品が収録された267ページのボリューム作だ。あらすじにある「いちゃラブから背徳まで」という言葉が全てを物語る。一冊で様々なシチュエーションと画風を味わえるのが、雑誌というフォーマットの最大の強みである。外部評価(FANZA)では5.00点(1件)と、限定的ではあるが高い評価を得ている。正直、このページ数でこの価格はコスパが良いと感じた。一つの作品にハマらなくても、次をめくれば別の世界が待っている。そんな安心感が雑誌を手に取る理由だ。
誌面を彩る個性派作家たちの競演
14作品という数は、単行本ではなかなか体験できない豪華さだ。それぞれの作家が持ち味を発揮し、誌面に彩りを添えている。
表紙連動で際立つ「にの子」の支配感
表紙と連動した「画面越しのパラフィリア」では、刺激を求めるいいなりJKが描かれる。あらすじの「早く次の命令をくださいご主人様――」という台詞から、遠隔操作による支配と従属の関係が作品の核と思われる。にの子先生の作画は、少女の無垢さと淫らさのコントラストが特徴的だ。服従しながらも内に秘めた欲求を感じさせる表情描写に、思わず引き込まれてしまった。
「utu」が紡ぐ、図書室の秘密の関係
「微笑の図書室」は、図書室という閉鎖的で静かな空間を舞台にした、憧れの先輩との都合の良い関係を描く。utu先生の作画は、柔らかな光の描写と、人物の微妙な感情の揺らぎに定評がある。静かな環境だからこそ際立つ息づかいや、本棚の影に隠れたスリルが、背徳感を盛り上げるだろう。この空間設定の妙には参った。
フルカラー初登場「万太郎」の挑戦
今号の目玉の一つが、初登場かつフルカラー作品「ハラが立ってしょうがない……がッ!」だ。マンネリ解消のためにコスプレえっちに挑戦するツンデレ彼女が題材。フルカラーならではの色彩豊かなコスプレ衣装と、照れと興奮が入り混じったヒロインの表情が、作品の魅力を倍増させている。新しい作家の新鮮な画風に触れられるのも、雑誌ならではの楽しみだ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
267ページというボリュームは単行本並みです。特定の作家やシリーズを追うなら単行本、様々な作家の作品を一度に楽しみたいなら本誌がお得。コスパと多様性を求めるなら、間違いなくこちらを推します。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
各作品は基本的に完結した読み切りです。雑誌アンソロジーの特性上、どの作品からでも独立して楽しめるよう構成されています。作家の既存ファンならより深く楽しめる要素もあるでしょう。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
掲載タグから推測するに、過度なハードコア描写や猟奇的な要素は少ないと思われます。内容は「いちゃラブから背徳まで」とあるように、王道の恋愛シチュから少し背徳感のある関係まで幅広く、比較的スタンダードなラインを守っている作品群です。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
バランス型です。各作品には「いいなり」「憧れ」「コスプレ」など明確なシチュエーションとコンセプトがあり、実用性は高い。同時に、短いページ数で関係性を築くストーリー性も重視されており、単純な描写だけでなく「物語」としての楽しみも提供します。
あなたの好みが分かれる、購入の判断基準
☑ YES!買い
- 一冊で様々な画風とシチュエーションを楽しみたい。
- 月刊誌のボリューム感とコスパを重視している。
- 「にの子」「utu」「だむ」など、掲載作家が好きだ。
- 王道から少し背徳系まで、バラエティに富んだ内容を求める。
☐ NO。様子見
- 一つの長いストーリーや、特定の作家の作品のみを集中して読みたい。
- 極端にハードコアな描写や、特定のマイナーな性癖に特化した作品を求めている。
- 雑誌という形式(途中に広告が入る等)自体が苦手。
多様性こそが最大の武器となる一冊
総合的にAランクと評価する。その理由は明確だ。267ページに凝縮された14の世界は、どれ一つとして同じ顔をしていない。恋愛あり、背徳あり、コメディあり。この多様性が、読者を飽きさせない。一つの作品が好みではなかったとしても、ページをめくれば全く別の魅力が待っている。この「発見の連続」という体験は、単行本では得難い雑誌独自の価値だ。画力も作家によって個性が分かれるが、全体的に高い水準を保っている。エロさもシチュエーションの多さから、どこかしら刺さるポイントがあるはずだ。久々に、雑誌をめくる楽しさを思い出させてくれた一冊だった。
