COMIC失楽天 2018年09月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
| 作品名 | COMIC失楽天 2018年09月号 |
|---|---|
| 形式 | マンガ誌(アンソロジー) |
| 主なタグ | コスプレ, 処女 |
| ページ数 | 297P |
| 発売日 | 2018年8月 |
| 外部評価(FANZA) | 4.00点(2件) |
本レビュー評価
作画: ★★★★☆ / エロさ: ★★★★★ / ストーリー: ★★★☆☆
2018年夏、失楽天が放った「ゆるふわ貞操観念」の一撃
表紙を飾るのは、メメ50氏による挑発的な黒ギャル。あらすじに「オネーサンとすずしートコ イこっか♪」とある通り、暑い夏を涼しい場所で楽しもうという、ある種の「誘い」から始まる。この号のコンセプトは「ゆるふわ貞操観念16GALご奉仕ックス」。堅苦しいモラルを脱ぎ捨て、自由で享楽的なギャルたちの世界が広がっている。借金のカタに奉仕する人妻、海の家で童貞を奪うお姉さん、留学生のコスプレ配信など、多様なシチュエーションが詰め込まれたアンソロジーだ。ここだけの話、表紙の黒ギャルの「ナマイキ」な表情を見た瞬間、これは夏を締めくくるにふさわしい一冊だと確信した。
視覚的饗宴と「肉」の造形美を解剖する
297ページというボリュームは、単行本一冊分を軽く超える。多数の作家による作品が収録されているため、画風のバラエティーこそが最大の魅力と言える。特に目を引くのは、身体の描き方の違いだ。作家ごとの「肉感」へのこだわりが、ページをめくるごとに楽しめる。
メメ50のフルカラーが示す「黒の質感」
巻頭を飾るメメ50氏のフルカラー作品は、この号の顔である。黒ギャルの肌と服装のコントラストが、カラーだからこそ際立つ。日焼けした肌の質感、黒い服の光沢、そして挑発的な表情。これらがフルカラーで表現されることで、より生々しい臨場感を生み出している。特に、肌のツヤと汗の描写は、夏の蒸し暑さをそのまま視覚化したようだ。正直、このフルカラー部分だけでも画集としての価値があると思った。
「ムチムチ」と「ギャル」の身体ライン
あらすじに「ムチムチお姉さん」とあるように、健康的で豊満な身体描写が随所に見られる。海の家のお姉さんや、その他のギャルキャラクターたちは、細身ではなく「肉付きの良い」ラインで描かれていることが推測される。これは単なる巨乳表現とは一線を画す。水着や薄手の服の上からも感じられる弾力、動きに合わせて揺れる肉感。作家たちは、骨格ではなく「肉」そのものの動きや柔らかさを如何に線で表現するかに注力している。この肉感の表現力の差が、各作家の個性として現れている点が興味深い。
コスプレ衣装のディテールへの眼差し
「コスプレ」タグが示す通り、様々な衣装をまとったヒロインたちが登場すると思われる。金髪留学生のコスプレ配信というシチュエーションからは、いわゆる「着衣エロ」の妙味が期待できる。衣装の皺や体への密着感、そしてそれが乱されていく過程の描写。ここに作家の観察眼と描写力が如実に表れる。普段着とは異なる特別な衣装が、性的な文脈の中でどう変容していくのか。その視覚的プロセスを追うこと自体が、この作品群の重要な楽しみ方の一つだ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本作は雑誌(単話アンソロジー)です。297ページと単行本並みのボリュームがあり、多数作家の作品を一度に楽しめる点が最大の利点。気になる作家の単行本を探すきっかけとしても優秀です。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
問題ありません。COMIC失楽天は毎号独立したアンソロジー雑誌です。掲載作品もほとんどが読み切りなので、どの号から購入してもストーリー理解に支障はないでしょう。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
与えられたタグやあらすじからは、過度な猟奇描写や残酷なNTRは想起されません。あらすじの「借金のカタ」などやや強制的なシチュはありますが、全体的には「ご奉仕ックス」とあるように、比較的明るく享楽的な作品が中心と思われます。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
実用性(画力・エロ描写)に重点が置かれていると推測します。ただし、短い読み切りの中にも「借金」「童貞喪失」「配信」など、それぞれの作品で明確なシチュエーションが設定されており、それがエロスを引き立てる土台となっています。
あなたの性癖で買い時がわかる判断基準
☑ YES!買い
- 「ギャル」や「お姉さん」系のキャラクターが好みである。
- コスプレや着衣の状態から始まるエロシーンに興奮する。
- 多数の作家の画風を一度に比較・鑑賞するのが好きだ。
- 夏らしい、開放感のあるエロティシズムを求めている。
☐ NO。様子見
- 純愛やじっくりした恋愛描写を最重視する。
- 一貫した画風・ストーリーの長編を好む。
- 「処女」や「人妻」といった特定の属性に強いこだわりがない。
多様な「肉感」が詰まった夏のアンソロジー傑作選
外部評価(FANZA)では4.00点(2件)と、限られた評価数ながら高評価を得ている。その理由は明白だ。一冊でこれだけ多様な「女体」の描き方、特に「肉感」の表現技法を比較検討できる機会は貴重である。メメ50のカラー稿の衝撃力は言うまでもないが、各作家がどうやって肌の柔らかさ、汗の光り、服の皺を描き分けているか。そうした「描画の違い」を楽しむ目線があれば、297ページは決して長くない。思わず、同じシチュエーションでも作家によってここまで表現が変わるのか、とページを行き来してしまった。総合的に見て、視覚的探究心を刺激する良質なアンソロジーとしてAランクと評価する。
