COMIC失楽天 2018年07月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
2018年夏、失楽天が放った多彩なスケベガールズたち
COMIC失楽天の2018年7月号を手に取った。表紙は篠塚醸二の爆乳ギャルだ。283ページというボリュームにまず驚く。これは一晩では読み切れない。中を開けば、ギャル、留学生、JK、人妻と、まさに「16人のスケベガールズ」が待ち構えている。アンソロジー誌の醍醐味は、一つの好みに縛られない多様性だ。この号は、その魅力を存分に詰め込んだ一冊と言える。結論から言わせてくれ。好きなタイプのヒロインが必ず一人はいる、そんな安心感がある雑誌だ。
読み込むと見えてくる、作家たちの個性と遊び心
パラパラとめくった第一印象は「バラエティ豊か」だった。しかし、じっくり読むと、各作家の個性が浮かび上がってくる。単なる「女の子とH」ではなく、それぞれにシチュエーションやこだわりが光るポイントがあるのだ。
篠塚醸二の「肉感」と、新人作家の新鮮な風
表紙と巻頭を飾る篠塚醸二の「どーしたんすか先輩?」は、やはり圧倒的な存在感だ。元気ギャルと先輩という関係性に、爆乳という彼女の武器がどう作用するか。篠塚作品らしい、張りと柔らかさを両立した「肉感」の描写は、この雑誌の顔として申し分ない。一方で、あらすじにある「擬態の女」の作者・おさとうや「スタンド・アップ!」のGGGGは初登場作家だ。こうした新鮮な才能に触れられるのも、雑誌を買う大きな楽しみの一つだろう。正直、新人作家の作品から新しい性癖が発掘される瞬間は、何度経験してもワクワクする。
「辱め」タグが示す、背徳感と支配のシチュエーション
この号に付けられた「辱め」というタグは、作品の方向性を暗示している。あらすじにある「清純だったJKの学内調教」や「生徒会長が構内でオナニーを目撃して…」といったフレーズから推測できる。表向きは清楚なヒロインが、秘密の場所や意外な状況で欲望を曝け出す。あるいは、立場や関係性を利用した、少し歪んだ関係性が描かれていると思われる。これは単純な純愛とは一線を画す、背徳感や支配感を味わいたい読者に向けたアプローチだ。自分が読んでいて、「こういうのでいいんだよ」と思わせてくれる作品が幾つかあった。
283ページのコスパと、失楽天というブランド力
283ページという分量は、単行本一冊分を軽く超える。16作品が収録されていることを考えれば、1作品あたりの平均ページ数も十分だ。価格に対するページ数のコスパは、雑誌ならではの強みと言える。また、「COMIC失楽天」というブランドは、一定以上の画力とエロス描写のクオリティを保証している印象が強い。作家陣を見ても、ベテランから新人までバランスが取れている。安定した品質の作品を、たっぷりと楽しみたい人にとっては、間違いなく満足のいくボリュームだ。これだけの作品数があれば、好みの作家や新たな発見に必ず出会える。
正直なところ、アンソロジーならではの「当たり外れ」はある
全ての作品が万人の琴線に触れるわけではない。これがアンソロジー雑誌の現実だ。16作品もあれば、画風やシチュエーションがどうしても自分好みではないものも含まれる。特に「辱め」というタグが示す方向性は、純愛やラブコメを求める読者には合わない可能性がある。また、短編であるが故に、ストーリーの展開が駆け足になったり、キャラクターの掘り下げが物足りなく感じる作品もあるだろう。しかし、逆の見方をすれば、この多様性こそが雑誌の価値だ。一つの作品がハマらなくても、すぐ次に全く別の世界が待っている。この「次のページへの期待感」が、雑誌をめくる手を止めさせない原動力になっている。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
コスパと多様性を求めるなら、間違いなくこの雑誌がお得です。283ページで16作品。好きな作家の単行本を買うのとは別の、作品の「食べ放題」のような楽しみ方ができます。ただし、特定の作家の作品だけを何度も読みたいなら単行本が向いています。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほぼ全ての作品が完結した短編なので、問題なく楽しめます。雑誌連載作品でも、その号で完結する形式がほとんどです。作家の過去作品のキャラが登場することはあっても、理解に支障はないでしょう。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
「辱め」というタグが付いているため、精神的支配や羞恥を強いるシチュエーションは複数の作品に含まれると推測されます。ただし、あらすじからは過度な暴力やグロテスクな描写は窺えません。あくまで背徳感を主題とした作品が中心と思われます。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
短編なので深いストーリー性よりは、シチュエーションの魅力と実用性が両輪です。各作家が「学内調教」「逆レ●プ」「目隠しプレイ」など、尖ったテーマを効率よく描き切っており、実用面でも十分に楽しめる構成です。
で、結局のところ買う価値はあるのか?
答えはイエスだ。ただし、条件付きで。ギャル、人妻、メガネ、生徒会長…と多様なヒロインが登場する「スケベガールズ図鑑」としての価値が高い。好みのタイプが必ず見つかる上、未知の作家やシチュエーションとの出会いもある。283ページというボリュームは、読み応えという点で文句なしだ。外部評価(FANZA)では5.00点(1件)と、評価しているユーザーからの支持は高い。一方で、全ての作品が均一に傑作というわけではない。アンソロジーならではの「当たり外れ」は覚悟する必要がある。総合的に、多様性とボリュームを求める人、失楽天というブランドを信頼する人には、十分に楽しめる一冊と言える。
