COMIC失楽天 2016年10月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
2016年の秋を彩る、失楽天の濃厚な一冊
2016年9月に発売された「COMIC失楽天 2016年10月号」。総ページ数301Pというボリュームは、当時の雑誌の読み応えを今に伝える。表紙を飾るのは、momiワニの初単行本『ふらっぴー!』発売記念カバー。ぷにぷにした部位を揉みクチャにするという、直球なコンセプトが誌面全体の熱量を予感させる。あらすじからは、巷で話題の「挿ちんエステ」や、桃月すずを襲う「白衣の黒天使」など、多様なシチュエーションが詰め込まれていることが伝わってくる。タグからは「ギャル」と「人妻・主婦」という、対照的でありながら確かな需要を持つ二大ジャンルが共存する、バラエティ豊かなアンソロジーであることが推測できる。正直、このページ数と内容の密度を見ると、当時の読者はかなり満足しただろうな、と思わせる一冊だ。
momiワニの初単行本記念、ぷに揉みクチャ表紙
この号の顔となるのは、言うまでもなくmomiワニによる記念カバーだ。あらすじに「ぷにぷにしたとこ揉みクチャクチュ号!!」とある通り、柔らかさと弾力を感じさせる肉体表現が期待できる。作者の特徴である、張りがありながらもどこか無防備なキャラクター造形が、誌面の入り口で読者を迎え撃つ。単行本『ふらっぴー!』の発売を記念していることから、このカバーイラストは作者の集大成とも言える一枚だろう。誌面を開く前から、指先に伝わるような質感と、弄ばれるヒロインの表情に視線が釘付けになる。この表紙を見ただけで、誌面全体の「肉感」へのこだわりが伝わってくる。作画カロリーがおかしい、と唸った。
空巣が体験する、巷で話題の「挿ちんエステ」
あらすじに登場する「空巣が体験する巷で話題の挿ちんエステ♪」は、作品の核となるシチュエーションの一つだ。「空巣」というキーワードから、留守中の家に侵入する、あるいは留守番をしている女性を狙うといった、背徳感のある展開が想像される。そこに「エステ」という非日常的なサービスが組み合わさることで、緊張と快楽が入り混じった独特の空気感が生まれる。タグに「人妻・主婦」とあることから、このシチュエーションのヒロインは、そうした属性である可能性が高い。日常の隙間を縫うようにして忍び寄る性的な体験は、読者にぞくぞくするような興奮を提供してくれるだろう。エステという名の、官能的な儀式。この組み合わせはなかなか沼だ。
桃月すずを襲う、白衣の黒天使の衝撃
「桃月すずを襲う白衣の黒天使」というフレーズは、この号のハイライトを強烈に印象付ける。白衣の天使、すなわち看護師や医療従事者のイメージを、「黒天使」として反転させている点がミソだ。これは純白の清潔感と、暗黒の欲望とのコントラストを最大限に活かしたシチュエーションと言える。患者や弱い立場にある者を襲うという非道さが、作品に深みとエッジを与えている。また、あらすじには「ぱらボらのお預けアナルファック」ともあるため、過激で抑圧的なプレイが展開されることが予想される。タグから推測する「ギャル」キャラが、こうした過酷な状況に置かれることで生まれるギャップも、作品の重要な魅力の一つだろう。電車では絶対に読むな。これは忠告だ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
この「COMIC失楽天」は雑誌(単話アンソロジー)です。特定の作家さんが好きなら単行本、様々な作家の作品を一度に楽しみたいなら雑誌がお得。301Pと大ボリュームなので、コスパは非常に高いと言えます。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
雑誌アンソロジーなので、各作品は基本的に完結しています。連載作品があっても、その号だけで楽しめるように作られているのが通常です。安心して飛び込めます。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
あらすじから推測する限り、明確な地雷要素は見当たりません。ただし「襲う」「お預け」などの表現から、やや強引なシチュや支配的な展開は含まれるおそれがあります。苦手な方は個別作品を確認することをおすすめします。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
アンソロジー誌なので作品によりけりですが、あらすじのトーンからは、シチュエーションの設定を活かした実用性重視の作品が多いと推測されます。短編の中で効率的にエロスを描くスタイルが主流でしょう。
多様な肉感が詰まった、2016年のタイムカプセル
「COMIC失楽天 2016年10月号」は、その時代のエロ漫画雑誌が持っていた熱量と多様性を体現する一冊だ。momiワニの記念カバーに始まり、エステ、黒天使、オイルマッサージに至るまで、バラエティに富んだ「肉感」の描写が301ページにわたって展開される。外部評価(FANZA)では5.00点(2件)と、評価している読者からの支持は非常に高い。個人的には、この雑誌を手に取ることで、2016年当時の創作の息吹や読者の熱気を感じられる点に、コレクター的価値さえ感じた。全ての作品が傑作とは言い切れないが、このボリュームで当時の空気を味わえるのは貴重だ。ギャルと人妻という二大テーマをカバーする、実用性の高いアンソロジーを求めているなら、間違いなく手に取る価値はある。
