COMIC BAVEL 2020年2月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
創刊5周年を彩る、豪華アンソロジーの宴
コミックバベルが創刊5周年を迎えた記念号。その名にふさわしく、423ページという膨大なボリュームに、錚々たる作家陣が集結している。表紙を飾るのは、繊細な色気で定評のある関谷あさみ。彼女の描く「微乳」の冬色ガールは、あらすじ通り「激カワ」の一言だ。さらに、同誌の看板である多様なシチュエーションと画風が、この一冊に凝縮されている。ここだけの話、ページを開く前から期待が高まる。これは単なる雑誌ではなく、ある種の祭典だ。
関谷あさみが描く、ほろ酔いの兄妹の境界線
表紙作家による連動コミック『4%』は、兄妹という禁断の関係性を扱う。あらすじにある「ほろ酔い気分で越えちゃうカンケイ」というフレーズが全てを物語る。おそらく、日常の些細なきっかけが、緩やかに倫理の柵を溶かしていく過程が描かれるだろう。関谷あさみの真骨頂は、その「繊細で色気立つ」描写にある。微乳の描写にこだわる作家だからこそ、肌の触感や、ためらいがちな仕草の一つ一つに、濃密なエロスが宿っている。この肉感、どうやって描いてるんだ、と唸らずにはいられない。視覚的な美しさを求める読者にとって、この作品だけでも価値がある。
きょくちょの人気キャラ、再びの「筆下ろし」
アニメ化の勢いそのままに、きょくちょ描き下ろしの『らぶりーあいなちゃん』が掲載。タグに「巨乳」はないが、同作家の作風から、豊満で愛らしいボディラインが期待できる。あらすじの「イタズラ娘・あいなと二度目の筆下ろし」という表現から、明るく積極的なヒロインによる、サービス精神旺盛なHシーンが予想される。視覚的には、弾力のある肌と、くっきりとした陰影が特徴的だろう。デフォルメと写実のバランスが絶妙なきょくちょの画力は、動きのある構図や表情の変化を、より生き生きと見せるに違いない。
凸凹姉妹による朝の強●搾精ラブアタック
ささちんによる『ゆうわく 2段ベッド』は、「凸凹姉妹」というキャラクター性と「強●搾精」という過激なシチュエーションが交差する。2段ベッドという限られた空間が、密着度を高め、身体のラインを際立たせる。おそらく、姉妹の体格差(凸凹)が視覚的なコントラストを生み、絡み合う肢体の描写に深みを与えている。ここで重要なのは「ラブアタック」という言葉だ。強引さの中にも、どこか愛嬌や親密さが感じられる、独特の雰囲気が作画に表れていると思われる。タグの「小柄」がどちらかの姉妹に当てはまるなら、その抱き上げられるようなシーンは必見だ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本誌は423ページのアンソロジーです。関谷あさみ、きょくちょ、みぞねなど豪華作家の描き下ろしが一度に楽しめ、コスパは極めて高い。特定作家の単行本を追うより、まずはこの号で各作家の腕を試すのが賢い選択でしょう。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほとんどの作品は単発または短編で完結しています。『らぶりーあいなちゃん』『異種恋愛』などシリーズ物も、その回だけで楽しめるように描かれているため、問題なく読めます。むしろ新規読者獲得を意識した内容です。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
あらすじから、「強●」や「快楽堕ち」といったやや強引な展開を含む作品は存在します。しかし、全体的には純愛、兄妹愛、コメディなどバラエティに富み、過度なグロテスク描写はなさそうです。タグから推測する限り、安心して楽しめるラインナップです。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
作家により大きく異なります。関谷あさみは心理描写と画力、きょくちょはキャラ愛嬌と実用性、みぞねは世界観構築とストーリーなど、多様性が売り。一本の軸で測れないからこそ、アンソロジーの醍醐味があります。実用性だけで言えば今年トップクラスでした。
多様性こそが最大の武器、記念号に相応しい一冊
外部評価(FANZA)で4.89点という高スコアは、その充実ぶりを如実に物語っている。423ページという物理的な厚さだけでなく、掲載作家の層の厚さが、この雑誌の価値を決定的なものにしている。微乳から巨乳、純愛から強引なものまで、あらゆる「エロスの形」がここには詰まっている。視覚的な美しさを解剖する者として、関谷あさみの表紙絵と描き下ろし漫画の質には心底参った。これは、エロ漫画というジャンルの豊かさを再認識させてくれる、記念碑的な一冊だ。買ってよかった、と心から思える。
