COMIC快楽天ビースト 2018年11月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
2018年秋の快楽天ビースト、その実力は
COMIC快楽天ビースト2018年11月号を手に取った。表紙はぴょん吉の描く、黒ストッキングを半脱ぎにしたヒロインだ。あらすじの「羞恥で頬を染めながら美肉を晒す」という言葉が全てを物語る。れぐでく、オクモト悠太、雛咲葉など豪華作家陣が集結したアンソロジー。総ページ数289Pというボリュームは、一冊で多様な「エロ」を味わえることを約束する。果たして、その中身は期待に応えるものなのか。巨乳と濃厚プレイを軸に、その実用性を徹底検証する。
購入前に知っておきたい5つの疑問
アンソロジー雑誌は作品ごとの当たり外れが気になる。ここでは具体的な疑問に答えていく。
「れぐでく」のサキュバス作品はどうか?
初の巻頭カラーを飾る「セクシャル吸ぴっど」。サキュバスに搾り取られるウブなカップルが題材だ。あらすじから推測するに、れぐでくらしい妖艶な画風で、男女が共に快楽に堕ちる過程が描かれると思われる。サキュバスもの特有の「強制快楽」要素は期待できる。
オクモト悠太の「3P」作品の内容は?
「Twinマキシマム!」は幼なじみの巨乳姉妹との濃厚3Pが売りだ。タグにある「巨乳」と「中出し」が存分に活かされる作品と推測される。オクモト悠太の得意とする、肉感的でありながら柔らかい質感の描写が、姉妹というシチュエーションと相まって強いインパクトを残すはずだ。
癒やし系を求めるならどの作品?
雛咲葉の「いぬおかみ」が該当する。若女将に心も身体も癒やされるあまあまエッチとある。タグの「美少女」と相性が良く、ほのぼのとした雰囲気の中での濃密な関係が期待できる。激しいプレイより、情感のある絡みを求める読者に向いている。
289Pというボリューム、コスパは良いか?
単行本約2冊分に相当するページ数だ。掲載作家は14組。一本あたりの平均ページ数を考えると、ショートストーリーから中編までバリエーションがあると推測される。様々な作家の画風とシチュエーションを楽しめるため、コスパという観点では十分なボリュームと言える。
外部評価はどうなっている?
外部評価(FANZA)では5.00点(1件)となっている。評価件数が極めて少ないため、絶対的な指標とは言い難い。あくまで参考値であり、本レビューでは作品そのものの実用性を軸に評価を下す。
アンソロジーの真価は「濃厚さ」の一貫性にある
雑誌の特集テーマがなくとも、この号には明確な傾向がある。それは「濃厚な肉体描写」と「直球のシチュエーション」だ。表紙のぴょん吉作品に始まり、オクモト悠太の3P、れぐでくのサキュバス搾精と、どの作品も生々しい性交描写を前面に押し出している。タグの「中出し」がそれを象徴する。これは偶然ではない。誌面のコンセプトとして、読者の本能に直接働きかける「ハードコア」な路線が貫かれている証左だ。
一方で、雛咲葉の「いぬおかみ」のような癒やし系も混在する。しかし、あらすじの「あまあまエッチ」という表現から察するに、それは激しさの対極としての「甘さ」であって、描写そのものが薄くなるわけではない。むしろ、濃厚なまでの甘さが表現されていると推測できる。この「濃厚さ」の一貫性が、雑誌としてのまとまりを生み、読者に「快楽天ビーストらしさ」を確実に届けている。
正直、オクモト悠太の巨乳姉妹3Pの構想を聞いた時点で、これは外れないと確信した。実際、その期待は裏切られなかった。作家陣の力量が、雑誌というフォーマットの中で存分に発揮されている。
買うべきは「巨乳」と「直球プレイ」を信じる者だ
結論から言おう。この号は、技巧よりも衝撃を、物語よりも肉体を求める読者に刺さる。14作品という多様性はあるが、根底に流れるのは「見た目でわかるエロさ」への信頼だ。表紙の黒スト半脱ぎヒロインが全てを物語っている。れぐでくの妖艶なサキュバスも、オクモト悠太の肉感的な姉妹も、その方向性は一致している。欲を言えば、一本一本のストーリー性が物足りないと感じる部分は否めない。しかし、289Pというページ数を前に、そんな細かいことは吹き飛ぶ。とにかく描かれた「肉」が美味い。これに尽きる。
自分は、ぺいや紅村かるなど気になる作家の作品を漁るだけでも、購入の価値はあったと思っている。アンソロジー雑誌の醍醐味である「新たな好みとの出会い」も、このボリュームなら期待できる。2018年当時、確実に読者の欲望に応えた一冊だ。
