COMIC快楽天ビースト 2018年02月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
快楽天ビーストの「今」が詰まった一冊
2018年2月号という時点で、この雑誌は確固たる地位を築いていた。コミック誌という形式は、単行本とは異なる価値を持つ。それは最新作をいち早く楽しめる「鮮度」だ。掲載作家の顔ぶれを見れば、その時々の誌面の方向性がわかる。平間ひろかず、火鳥、赤城あさひと、オクモト悠太、牡丹もちと。錚々たる作家陣が一堂に会する。ここだけの話、雑誌は作家の「旬」を味わえる場でもある。298ページというボリュームは、複数の作家の「今」を凝縮したコレクションと言える。一冊で多様なエロスを体験できるのが、雑誌購読の最大のメリットだ。
多様な作家性が生む「沼」の楽しみ
この号の独自性は、その「寄せ集め」的な豊かさにある。あらすじからも窺えるように、作風もシチュエーションも実に多様だ。平間ひろかずの引き立てられる後輩ものから、火鳥と赤城あさひとによる歴史と儀式を絡めたもの。さらにはオクモト悠太の修羅場転換もの、牡丹もちの攻防ものまで。一本の長編を読むのとは全く異なるリズムがここにはある。一つの話に没頭し、ページをめくれば全く別の世界が広がる。この切り替えの刺激が、雑誌の真骨頂だ。正直、次はどんな作家がどんなネタを仕掛けてくるのか、ページをめくる手が自然と速くなる。この「次は何だ?」という期待感こそが、雑誌を読む原動力だと思った。
肉体描写の「引き」と「攻め」
タグにある「巨乳」「美少女」は、誌面を貫く一つの基調だろう。しかし、作家によってその描き方は千差万別だ。柔らかく弾む肉感を追求する作家がいれば、引き締まった肢体のラインを際立たせる作家もいる。同じ「巨乳」でも、その表現方法は作家の数だけ存在する。この号は、そうした描写技術の比較鑑賞にもうってつけだ。自分は平間ひろかず氏の、光と影で肉量を強調する作画に唸った。どうやったらあの柔らかさが描けるのか。技術的な観点からも見応えがある一冊だ。
月刊誌という定期便の魅力
この作品を楽しめるなら、同じ「COMIC快楽天ビースト」の他の号はもちろん、姉妹誌や他社の成年向け月刊誌も探ってみる価値がある。例えば「COMIC快楽天」や「COMIC失楽天」などだ。それぞれに掲載作家の傾向や誌面の雰囲気に違いがある。また、掲載作家の単行本を追うのも一興だ。雑誌で気に入った作家を見つけ、その単行本でさらに深くハマる。これはオタクの定番の楽しみ方である。雑誌は新たな「推し」作家との出会いの場でもある。この号で火鳥氏の歴史ネタの切れ味にやられたなら、その単行本『快楽ヒストリエ』は即チェックすべきだろう。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
目的による。特定の作家が好きでその作品だけ読みたいなら単行本。複数作家の最新作をまとめて楽しみたいなら雑誌がお得。298ページで複数話読める雑誌のコスパは高い。ただし、単行本は描き下ろしや加筆がある点も魅力だ。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほぼ問題ない。雑誌掲載は読切が基本のため、各話完結型だ。あらすじにある「平間ひろかず」の話も独立していると思われる。作家の特徴的な画風やテーマを、シリーズ知識なしで味わえる絶好の機会と言える。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
与えられたタグから判断する限り、明確な地雷要素は見当たらない。主要タグは「中出し」「巨乳」「美少女」であり、比較的スタンダードな嗜好向けと思われる。ただし、作家ごとに多少の嗜好の偏りはあるので、一概には言い切れない部分もある。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
作家によって比率は異なるが、全体的には実用性を重視した作画とシチュエーションが目立つ。あらすじの「修羅場を濡れ場に一変」や「しあわ性行為」といった表現からも、エロシーンへの直球なアプローチが本号の基調と推測できる。ストーリーよりは「絵」と「状況」で勝負する話が多いだろう。
巨乳美少女のエロス博覧会としての価値
結論から言おう。特定の作家に絞らず、広く浅く最新のエロ漫画を楽しみたい実用派にとって、これは優良な選択肢だ。298ページという物理的な厚さが、そのコスパの良さと読み応えを保証している。外部評価(FANZA)では5.00点(1件)と、評価しているユーザーからの支持は絶賛レベルだ。もちろん掲載作全てが自分に刺さるとは限らない。しかし、その中から新たな好きな作家や作風を見つける「宝探し」の楽しみがここにはある。巨乳と美少女という普遍的なテーマを軸にしつつ、作家ごとの個性が光る。一本の長編を深く味わうというよりは、様々な「エロスの断面」をサンプリングする感覚で読むべき一冊だ。これだけのボリュームで当時の「旬」を味わえるのは、雑誌ならではの強みだと思った。
