COMIC快楽天ビースト 2017年2月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
2017年の「ビースト」は、今でも通用するか?
「COMIC快楽天ビースト」は、今やエロ漫画誌の中でも確固たる地位を築いた人気シリーズだ。しかし、2017年に発売された号を今、手に取る意味はあるのか。表紙を飾るのは雛咲葉。あらすじには「拘束マダム手篭め」や「ヴィンヴィィンな肉体関係」といった刺激的なフレーズが並ぶ。317ページというボリュームは、当時も今も十分な読み応えを約束する。まずは、この7年前の雑誌が持つ熱量を、現代の目線で確かめてみよう。
雑誌の醍醐味は、濃密な「密度」にある
単行本とは異なり、雑誌は複数の作家による「寄せ集め」だ。その良し悪しは、この密度にかかっている。2017年2月号を読み進めると、その時代の「旬」が凝縮されていることがわかる。各作家が持てる力をぶつけ合った、一種の競演会のような熱気を感じた。
タグから推測される、二つの軸
与えられたタグは「拘束」と「人妻・主婦」。この二つは、本誌の重要なテーマ軸と思われる。あらすじに「拘束マダム手篭め」とあることから、人妻キャラクターを対象とした拘束プレイが、少なくとも一つの読み切りでは主要な題材となっていることは間違いない。好きな人にはたまらない、濃厚なシチュエーションが期待できるだろう。正直、この組み合わせだけで購入意欲がそそられる読者も多いはずだ。
多様な作家の「現在地」がわかる
あらすじには、オクモト悠太、月蜥蜴、Pennel、五月猫など、錚々たる作家陣の名前が挙がっている。特にオクモト悠太は、当時最新刊の発売を控えていたようだ。雑誌を読む面白さの一つは、こうした作家たちの「その時点」の作風や力量を、一冊で比較できることにある。単行本に収録される前に、生の状態で作品に触れられる貴重な機会だ。自分は、作家ごとの画風やテーマの違いを楽しむのに、ちょうど良いボリュームだったと思った。
ボリュームに対するコスパ感
317ページというのは、単行本2冊分に相当する分量だ。複数の作家による作品がこれだけ詰まっていると、好みの作品が一つでも見つかれば、元は取れたと感じられる。あらすじの最後にある「よく腰振ってお読みください号!!」という煽り文句は、まさにこのコスパの良さを、コミカルに表現していると言える。画力やストーリーのクオリティは作家によってまちまちだが、量に対する満足度は高い。
雑誌故の「当たり外れ」は覚悟する
これは雑誌レビューにおいて必ず触れておくべき点だ。全ての作品が自分の好みに合うとは限らない。あらすじからは、ツンデレ系からファンタジー系まで、幅広いジャンルが混在している様子が窺える。例えば「激おこツンツン丸」や「勃人剣」といった表現からは、コミカルでやや荒唐無稽な作風の作品も含まれていると推測される。全てを均一に楽しめる理想の読者ばかりではない。逆に言えば、自分の知らない作家やジャンルとの出会いの場でもある。自分は、一つの作品にハマり、その作家を追いかけるきっかけになった経験が何度もある。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
この作品は雑誌(単話の集合体)です。特定の作家の単行本を追うのであれば、そちらを選ぶべきですが、複数作家の作品を一度に楽しみ、新しい作家を発掘したいなら雑誌が圧倒的にお得です。317ページというボリュームは単行本では得難い価値です。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
問題ありません。「COMIC快楽天ビースト」は毎号独立した雑誌であり、掲載作品のほとんどは読み切りです。連載作品があったとしても、単体で完結するように作られているのが通常です。今号から読み始めても全く遅くはありません。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
タグから推測する限り、明確な「NTR」や「スカトロ」のタグはありません。主なテーマは「拘束」と「人妻・主婦」です。ただし、複数作家の作品が掲載されているため、作風によってはやや強めのプレイやコミカルな暴力描写が含まれる可能性は否定できません。あらすじの「手篭め」という表現は、ある程度の強制性を暗示しています。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
雑誌全体としては、実用性(エロ描写)を重視した作品が多いと思われます。特に「拘束」や「肉体関係」を謳っていることから、シチュエーションと描写に重点が置かれていると推測できます。ただし作家により差はあり、短いながらもキャラクター性や設定を楽しめる作品も含まれているでしょう。
結論:拘束×人妻好きには、今でも価値ある一冊
2017年発売という古さを気にする必要はほとんどない。良質なエロ漫画の描写や画力は、時代が経っても色あせない。本誌の最大の魅力は、「拘束」と「人妻・主婦」という二つの性癖に、複数の作家がどうアプローチしているかを比較できる点だ。317ページという大海原から、自分の好みの「島」を発見する探検のような楽しみがある。全ての作品が傑作とは言えないが、その中から宝石を見つけた時の喜びは大きい。外部評価(FANZA)では5.00点(1件)と、限定的ではあるが高い評価を得ている。この組み合わせが好きなら、掘り出し物を見つける可能性を秘めた一冊だ。
