レビュー・徹底解説

👤誰向け?月刊誌の濃厚な一冊を求める人
⚠️注意点特になし
おすすめBランク

2016年春の快楽天ビーストは、豪華作家陣の競演だ

2016年4月に発売された「COMIC快楽天ビースト 2016年5月号」。総ページ数323Pというボリュームは、月刊誌の読み応えを十二分に感じさせる。表紙を飾るのは、赤城あさひの初単行本発売記念。その他、みくに瑞貴、悠木しん、藤ます、紅村かる、火鳥など、錚々たる作家陣が集結した一冊だ。あらすじからは、OLへの濃厚オイルマッサージ、眠れる男性を弄ぶ痴女、絶頂の生々しい描写、そして「乳」への強いこだわりが伺える。言いたいことは山ほどある。だが、まずは落ち着いて聞いてくれ。これは、特定の作家を追うよりも、雑誌全体の熱量を味わいたい人にこそ手に取ってほしい号である。

購入前に気になる、5つの疑問

Q1. 赤城あさひの初単行本記念カバーは見どころか?

あらすじによれば、3P推奨の「レトロトロゲー」読切が掲載されている。これは、赤城あさひの初期の作風を感じられる貴重な作品と思われる。単行本未収録の可能性もあり、ファンならチェック必須の内容だ。

Q2. みくに瑞貴の「濃密オイル」作品はどんな雰囲気?

「パサつくOLに潤いを与える」というあらすじから、日常的な疲労と、非日常的な癒やしのエロスが交差するシチュエーションと推測できる。26Pとボリュームもあるため、緩急のある展開が期待できるだろう。

Q3. 悠木しんと藤ますの作品の特徴は?

悠木しんは「眠れるモリマンの痴女」、藤ますは「絶頂ナマ膣景」とある。両者とも、女性主導で男性的な興奮を搔き立てる、いわゆる「痴女系」の強めの作風が特徴と思われる。描写の生々しさに定評のある作家だ。

Q4. その他の作家の作品はバラエティに富んでいるか?

紅村かるの「お隣さんのおいなりさん」、火鳥の「ワニさんマークの編集者」捕獲劇など、タイトルからはバラエティ豊かなシチュエーションが連想される。コメディタッチのものから、少し捻りの効いたものまで、一本調子ではない楽しみ方ができそうだ。

Q5. 323Pというボリューム、コスパはどうか?

雑誌定価に対して、これだけのページ数と作家数は非常にコスパが良い。一つの作品が合わなくても、他に当たりを見つけられる可能性が高い。様々な作家の「今」を一度に味わえるアンソロジー誌の醍醐味が存分に詰まっている。

雑誌というメディアが放つ、熱量の正体

単行本や単話とは異なり、雑誌の面白さは「同時代性」と「多様性」にある。この2016年5月号を開けば、まさに2016年春のエロ漫画界隈で、一流の作家たちが何を考え、どのようなエロスを描いていたかが手に取るようにわかる。あらすじからは、「I NEED 乳 I WANT 乳」という強い主張や、「一流コスッテルシンガーたちの美声にアソコを揺さぶられる」という独特の感性が伝わってくる。これらは、単行本化の際に削られるかもしれない、生々しい「雑誌の熱」そのものだ。

正直、この雑誌のあらすじを読んで、「上を剥いてさぁヌコうカウパーこぼれないように号!!」という煽り文句には参った。何をどうしたいのか。だが、こうした過剰なまでのエネルギーが、当時の読者を興奮させたことは間違いない。一つの世界観に深くハマるというよりは、様々な作家の「尖った部分」をショートケーキのように味わう。そんな楽しみ方ができるのが月刊誌の良さだ。自分は、こうした雑誌ならではのノリと勢いを、久しぶりに思い出させてくれた。

総合評価:多種多様なエロスが詰まった、月刊誌の標準的な良作

では、この「COMIC快楽天ビースト 2016年5月号」は買いなのか?結論から言えば、特定の作家の熱烈なファンか、月刊誌のボリューム感そのものを楽しみたい人におすすめできる一冊だ。赤城あさひの記念号という側面もあり、コレクション的価値もある。ただし、全ての作品が万人に刺さるとは限らない。それがアンソロジー誌の常だ。外部評価(FANZA)では5.00点(1件)と、評価件数は少ないものの高評価を得ている。本レビュー評価としては、バラエティ豊かでコスパは良いが、作品ごとの当たり外れはあるため、Bランクとした。総ページ数323Pを考えると、数本の気に入った作品が見つかれば元は取れるだろう。

📊 総合評価
Bランク
エロさ★★★★☆
画力★★★★☆
ストーリー★★★☆☆