ANGEL倶楽部 2016年9月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
圧倒的ボリュームと濃厚な夏の一冊
ANGEL倶楽部 2016年9月号は、その名の通り「圧倒的巨乳」を標榜するアンソロジーだ。2016年夏に発売されたこの号は、448ページという膨大なボリュームが最大の特徴と言える。雑誌という形式上、複数の作家による様々なテイストの作品が収録されている。あらすじからは、人妻、水着、夏祭りなど、夏らしいシチュエーションが多く見受けられる。一方でタグには「残虐表現」「鬼畜」「辱め」といった強めの要素も並ぶ。これは、巨乳というジャンルの中でも、よりハードコアな描写を求める読者層に向けた、ある種の「専門誌」的な立ち位置にある作品だ。
豪華作家陣による“肉感”の競演
この作品の独自性は、何と言ってもその執筆陣の厚さにある。表紙を飾るeltoleを筆頭に、のるたる、一弘、サガッとるなど、いずれも実力派として知られる作家が名を連ねている。あらすじから推測するに、各作家が持ち味を発揮した「汁ダクローションまみれ」な描写や「汗ダクファック」といった、湿潤で濃厚なエロスが随所に散りばめられていると思われる。一冊で多様な“肉感”を味わえるのが、アンソロジーならではの魅力だ。特に夏の暑さと相まって、蒸し暑い情熱を感じさせる作品群が揃っている。
正直に言う。448ページというページ数を前に、どこから読もうかと少し迷ってしまった。しかし、パラパラとめくっているうちに、各作家の画風の違いを楽しむという、雑誌ならではの読み方に自然と導かれた。これは保存版として手元に置いて、気分に合わせて読み返すタイプの一冊だ。
eltoleの“憂い”と、のるたるの“液量”
あらすじで特に触れられている二人の作家に注目したい。表紙を担当するeltoleの作品は、「物憂げな瞳が大人の色気むんむんの爆乳人妻」が題材だ。ここから推測できるのは、単なる巨乳ではなく、心情描写や雰囲気作りに重きを置いた、艶やかで大人の女性像である。対してのるたるは「汁ダクローションまみれなぴちぱつ水着相姦」とある。こちらは視覚的なインパクトと、水着というシチュエーションを活かした、開放感あふれるエロスが期待できる。一冊の中で、しっとりとした大人の恋と、奔放な夏の戯れという二つの極端を楽しめる構成は見事だ。
「ANGEL倶楽部」シリーズと巨乳ジャンルの系譜
この作品が好きなら、同じく「ANGEL倶楽部」の他の号はもちろん、巨乳専門のアンソロジー誌全般に興味が湧くはずだ。例えば「爆乳パーティー」や「ミルキー」といったシリーズも、同じような作家陣が登場し、濃厚な巨乳描写を追求している。また、個別の作家で言えば、eltoleの描く人妻の“憂い”を好きなら、朝倉満やHisasiといった、女性の情感を繊細に描く作家の単行本もおすすめできる。逆に、のるたるのような過剰な汁気描写を求めるのであれば、よりハードなレーベルに手を伸ばすことになるだろう。この号は、巨乳エロ漫画の多様性を一望できる、一種の「見本市」的な価値を持つ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
この作品は雑誌(単話アンソロジー)です。448ページでこの価格はコスパが非常に高いと言えます。特定の作家の単行本を買うよりも、多くの作家の作品を一度に楽しみたい人に最適な形態です。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
問題ありません。ANGEL倶楽部は毎号独立したアンソロジーです。収録作品もほとんどが読み切りなので、今号から読み始めても全く支障はありません。作家ごとの持ち味を楽しむ感覚で読めます。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
タグに「残虐表現」「鬼畜」「辱め」「拘束」とあるため、精神的・肉体的に女性を追い詰めるようなハードな描写が含まれる可能性が高いです。一方、「クンニ」や「羞恥」など嗜好的な要素も多いため、自分の許容範囲を考えて選ぶ必要があります。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
作家によりけりですが、全体的には「実用性重視」の傾向が強いと思われます。あらすじから推測するシチュエーション(不倫、水着、宅飲み)も直接的なエロスを引き立てるためのものが中心です。ストーリー性を求めるより、画力と描写の迫力を楽しむ姿勢が合っています。
濃厚な“夏の思い出”を求めるヘビーリーダーへ
結論から言おう。ANGEL倶楽部 2016年9月号は、巨乳と濃厚描写を愛するヘビーリーダーにとって、コスパの高い“掘り出し物”となり得る一冊だ。特に「残虐」「鬼畜」といった強めのタグを厭わないのであれば、そのジャンルに特化した豪華作家陣の競演を、このボリュームで味わえる機会は貴重である。一方、あくまで軽い気持ちで巨乳キャラを楽しみたい人や、純愛ストーリーを求める人には、要素が強すぎるかもしれない。この夏の蒸し暑さを、ページの上で濃密に再現したような作品群だ。私は、この液たっぷりの描写に、思わず「よくそんなに描けるな」と感心してしまった。
