アクションピザッツ 2019年10月号のレビュー・感想・徹底解説

レビュー・徹底解説

👤誰向け?巨乳・人妻好きの雑食派
⚠️注意点多作家による作画の差
おすすめBランク

364ページの「大人数パーティー」に飛び込む覚悟はあるか

結論から言わせてくれ。これは一本の映画ではなく、10本の短編が詰まったオムニバス映画祭だ。表紙を開けば、一気に10人の作家が描く「肉」と「シチュエーション」が押し寄せてくる。最初はその情報量に少し圧倒された。どこから手をつけていいか迷う、まさに「アクション」な入り口だ。しかし、その雑多さこそがこの雑誌の本質だとすぐに気づく。自分好みの一編を見つける「宝探し」の興奮が、ここにはある。

読み込むと浮かび上がる、各作家の「看板メニュー」

ざっと流し読みした後、気になる作品をじっくりと味わい直す。すると、各作家が持つ「得意分野」がくっきりと見えてきた。これは単なる寄せ集めではない。それぞれが持つ武器を存分に振るった、一種の見本市なのだ。

彩画堂の「濃厚な背徳劇」

あらすじにある「おかしな村のおかしなしきたり」というフレーズが全てを物語る。彩画堂作品に期待するのは、日常をゆっくりと蝕んでいく非日常の描写力だ。媚薬という設定から推測するに、理性と欲望のせめぎ合い、そして堕ちていく過程の描写がおそらく見どころとなる。人妻タグとの相性も抜群で、背徳感を愛する読者にはたまらない一編だろう。

大嶋亮の「元ヤンギャル人妻」という完璧なシチュ

「定時制学園に通う元ヤンギャル人妻」。このキャラクター設定だけで、既に物語の8割は完成していると言える。卒業を機に爆発する不倫Hというあらすじは、ある種の解放感と熱量を約束する。ギャルテイストの容姿に、人妻の色気を合わせたビジュアルがどう描かれるか。画力の見せ所だ。正直、このシチュエーション設定には参った。作者は読者のツボを確実に押さえている。

巨乳タグを多角的に攻めるバラエティ

タグにある「巨乳」は、作品全体を貫く大きなテーマの一つだ。しかしその扱い方は作家によって実に多様である。シロタクロタ『ネトりスペック』では「特殊能力で弄ぶ」というファンタジー要素が加わる。一夢『天然教師はHがお好き』では、天然ボケというキャラクターと巨乳が組み合わされ、コメディタッチの展開が期待できる。同じ巨乳でも、楽しみ方が何通りもあるのだ。

正直なところ、当たり外れはある

10作品もあれば、好みが分かれる作品が出てくるのは当然だ。オムニバス形式の最大の特徴であり、最大のリスクでもある。特に画風の違いは顕著で、緻密な作画からデフォルメの効いたタッチまで、その幅は広い。全ての作品に均等に興奮できるとは限らない。むしろ、「この作家の作品が目当てだ」という一点集中型の読み方もありだ。364ページという大ボリュームは、逆に言えば「自分に合わないページも含まれている」という覚悟が必要になる。自分は、気になる作家の作品を先に探して読んでしまった。

購入前に知っておきたいこと

Q. 単行本と単話、どっちがお得?

この号は「マンガ誌」タグの通り、雑誌(単話)です。掲載作品の単行本が後日発売される可能性はありますが、10作品ものバラエティを一度に楽しめるコスパは雑誌ならでは。まずはこの号で気になる作家を見つけるのがおすすめです。

Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?

ほとんどの作品は単発読み切りか、連載でもその号で完結するエピソードです。あらすじから推測するに、『奈緒さんの秘め事』は最終回ですが、キャラ設定が明確なので楽しめるでしょう。他の作品はほぼ問題なく読めます。

Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?

タグに明記はありませんが、内容から推測します。彩画堂作品の「背徳劇」や不倫を扱った作品は、NTR要素と捉える読者もいるかもしれません。過度な暴力やスカトロといったハードコアな描写は、この号の作風からはおそらく少ないと思われます。

Q. ストーリー重視?実用性重視?

作家によりけりです。彩画堂や大嶋亮はある程度のストーリー性とシチュエーション構築に重点を置いている印象。一方、シロタクロタやオレイロの作品は、分かりやすい欲望と直球のエロスで実用性を突き詰めているでしょう。両方の楽しみ方が可能です。

で、結局のところコスパはどうなんだ?

364ページという物理的な厚さは、紛れもない事実だ。このページ数で価格を抑えている点は、編集部の意気込みを感じる。外部評価(FANZA)では4.00点(1件)と高評価だが、評価件数が少ないため参考程度に留めたい。本レビュー評価としては、Bランクとしたい。全ての作品が最高品質とは言い切れないが、その中から2〜3本でも「当たり」を見つけられれば、購入の価値は十二分にある。特に「巨乳」と「人妻・主婦」という二大ジャンルを中心に、様々なアプローチで攻めてくるので、これらの性癖に該当する読者には、掘り出し物を見つける楽しみが待っている。自分は、大嶋亮と彩画堂の作品でしっかり抜けた。それだけで元は取れたと思っている。

📊 総合評価
Bランク
エロさ★★★★☆
画力★★★☆☆
ストーリー★★★☆☆