アクションピザッツ 2018年4月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
正直に言うと、アンソロジー誌には期待していなかった
「アクションピザッツ 2018年4月号」。アンソロジー誌と聞くと、どうしても「当たり外れがある」という先入観が頭をよぎる。特に外部評価(FANZA)では3.00点(1件)と、あまり高くはない。231ページというボリュームは魅力的だが、その中身は玉石混交なのではないか。ギャル、義母、野外露出と、タグからはバラエティ豊かなラインナップが伺える。しかし、それぞれが中途半端に終わってしまうリスクも感じていた。これは、覚悟して読んでほしい。アンソロジー誌の真価を確かめる旅が始まる。
読み進める中で、個性の光る作品たちに出会う
ページをめくると、まずはポン貴花田「おっとりみだらな三上さん」が巻頭カラーで迎えてくれる。あらすじ通り、バツイチ美女と大学生の同居生活が描かれる。おっとりとした雰囲気と、その裏に潜む艶めかしさの対比が心地いい。続くドリルムラタ「義母 奈美江×そんなに喰い込ませちゃ…」では、隣室から聞こえる娘の喘ぎ声に妄想を膨らませる義母の姿が。タグにある「妄想」が、ここでは巧みに肉付けされていると感じた。
そして、たべ・こーじ「ヤンキーギャル・純情」では、雨の夜に家を出たギャルと教師の関係性が描かれる。強がりと脆さの同居が、この作品の核だ。いちこ「屋外露出・せんせい」は、タグ「野外・露出」を体現するような、背徳感と解放感が交錯する内容と思われる。正直、このように作家ごとの色がはっきり出ているのは、アンソロジー誌の強みだと思った。一本の長編では味わえない、多様な「甘さ」がここにはある。
そして、アンソロジーならではの「飽きのなさ」に至る
最も印象的だったのは、連載作品の存在感だ。チャーリーにしなか「Cheers!」やにしまきとおる「W・乳れ〜しょん」は、継続的な物語としての深みを感じさせる。特に「W・乳れ〜しょん」では、恋人に秘密がバレて修羅場に突入するという、ハラハラする展開が待ち構えている。一話完結の作品で気軽に楽しみ、連載作品で少し長いスパンのドラマに浸る。このリズムが、231ページという大ボリュームを最後まで飽きさせない推進力になっている。
思わず「これはアンソロジーの楽しみ方を再認識させてくれる一冊だ」と唸ってしまった。一つの世界にどっぷり浸かるのとはまた違う、軽やかで多彩なエンターテインメント。各作家が思い切り腕を振るっているからこそ、読者は次々と変わる「シチュエーションの饗宴」を楽しめるのだ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本作は雑誌(単話)です。6作品以上が収録された231ページのボリュームは、単行本1冊分に匹敵します。特定の作家の単行本を追うよりも、様々な作家の作品を一度に楽しみたい人には、コスパの良い選択肢と言えるでしょう。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほとんどの作品は単発または連載の初回・途中ですが、あらすじから判断するに、どの話もその回だけで完結して楽しめる内容です。連載作品も、その回のストーリーが独立しているため、気軽に読み始められるでしょう。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
与えられたタグやあらすじからは、過度な地雷要素は見当たりません。主に「義母」「ギャル」などの関係性や、「野外・露出」「妄想」といったシチュエーションが中心です。ただし、アンソロジー誌のため、収録作家によって表現の幅は異なる可能性があります。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
作品によってバランスが異なります。巻頭の「おっとりみだらな三上さん」は関係性の描写に、「ヤンキーギャル・純情」はキャラの心情に重点が置かれている印象です。全体的には、シチュエーションの魅力とキャラクター性を楽しむ「ストーリー寄りの実用性」という立ち位置が適切でしょう。
多様な“甘さ”を詰め込んだ、エロ漫画のデパ地下
「アクションピザッツ 2018年4月号」は、Bランクと評価した。その理由は、非常に明確だ。一本の超大作ではないが、その代わりに多種多様な“味”を一度に試食できる。おっとりとした大人の女性から、ツンデレなヤンキーギャルまで。室内の密やかな情事から、野外のスリリングな露出まで。好みの作家やシチュを見つける“探索の楽しさ”と、思いがけない作品との“出会いの喜び”を存分に味わえる一冊だ。エロ漫画の世界を広く浅く、しかし確かな質で巡りたい読者に、自信を持って薦められる。あなたの好みの一品が、きっとここにある。
