アクションピザッツ 2017年4月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
多様な「秘密」が詰まったアンソロジー誌
「アクションピザッツ 2017年4月号」は、複数の作家による短編が収録されたアンソロジー誌だ。総ページ数は232P。あらすじには「秘密」という言葉が繰り返される。誰にも見せたことのない部分。内緒の部分。それらが詰まった一冊である。外部評価(FANZA)では3.00点(1件)と、評価件数が少なく判断が難しい。しかし、多様なシチュエーションと巨乳タグが示す方向性は明確だ。最初はアンソロジーゆえの当たり外れを懸念した。だが、ページをめくれば、その不安は期待へと変わる。
笛を吹けば女たちが発情する家
ポン貴花田による新連載「あやつれ!シスターズ」が巻頭カラーを飾る。あらすじによれば、特定の笛を吹くと、家に住む女たちが発情してしまうという設定だ。昼と夜で異なる顔を持つ生活が始まる。これは明らかに「発情操作」をテーマにした物語だ。巨乳タグから、登場する女性たちの身体的特徴も期待できる。笛という小道具による強制的な状況変化。そこから生まれる支配と従属の関係性が、作品の核となるだろう。日常が非日常へと転換する瞬間の描写に注目したい。
腐女子の隠された恋心と温泉旅行の誘惑
松波留美「隣のお姉さんとヒミツのインドアライフ」とチャーリーにしなか「Cheers!」は、より現実に近いシチュエーションを提供する。前者は「ずっとこのままの関係でいられると思ってた」という台詞から、関係性の変化が窺える。腐女子でありながら乙女な一面を見せる女性の恋心が描かれると思われる。後者は突然の温泉旅行だ。非日常の空間である温泉で、どんな「楽しみ」が待ち受けているのか。巨乳タグと合わせれば、湯煙に霞む柔らかな肢体の描写が期待できる。日常の隙間から滲み出るエロスに、思わず身を乗り出してしまった。
デパートも義母も、全ては刺激的な「サービス」のために
たべ・こーじ「デパが〜る」と大嶋亮「義母色果実」は、それぞれ独特の舞台設定が光る。デパートという美女が集まる空間。そこで行われる「刺激的な販売」とは何か。単なる接客を超えたサービスが想像される。一方、「義母色果実」では熟女が主役だ。あらすじは「若い娘と同じサービスじゃ意味ない」と断言する。年齢を重ねた女性ならではの、深みと技術を感じさせる性的サービスがテーマだろう。同じ巨乳でも、描かれるニュアンスと魅力が作品ごとに異なる。この多様性こそが、アンソロジー誌の真骨頂だ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
本作は雑誌(単話)です。232Pとボリュームは十分ですが、特定の作家の単行本を追うのでなければ、この号で様々な作家の作風を試せます。コスパで言えば、複数作家を味わえる雑誌はお得と言えるでしょう。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほとんどの作品は短編または連載初回です。あらすじから推測する限り、各話完結型の内容と思われます。シリーズもの(「W・乳れ〜しょん 2ndシーズン」)は継続話ですが、キャラクター関係は理解できるでしょう。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
タグやあらすじからは、過度な地雷要素は確認できません。ただし、アンソロジー誌のため、作家によって表現の幅はあります。「あやつれ!シスターズ」の支配的なシチュエーションは、好みが分かれるかもしれません。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
短編が多いため、緻密なストーリーよりはシチュエーションと描写が主体です。巨乳タグが示す通り、肉感的な作画と、各作品が掲げる「秘密」や「サービス」といったテーマを楽しむ、実用性寄りの内容と思われます。
巨乳愛好家のための、多種多様な饗宴
総合評価はBランクとした。理由は明確だ。232Pというボリュームに対して、多様な作家とシチュエーションを一度に楽しめる点は強みである。一方で、アンソロジーゆえに画風やテーマの好みは分散する。全ての作品が自分に刺さるとは限らない。しかし、「巨乳」という共通項を持ちながら、発情操作、隣人関係、温泉、義母、デパートと舞台を変えてエロスを追求する姿勢は評価できる。一つの性癖に縛られず、様々な「秘密」を覗き見たい好奇心旺盛な読者に推せる一冊だ。自分は、これだけのバリエーションが詰まっているのに、この価格は悪くない、と思った。
