アクションピザッツ2023年5月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
アンソロジー誌という名の、多様な性癖の祭典
「アクションピザッツ」は、複数の作家による短編を一冊にまとめたアンソロジー誌だ。2023年5月号は368ページというボリュームで、多彩な作品が収録されている。あらすじにある「ピザッツ娘たち」という表現が示す通り、ここに集うのは個性豊かなヒロインたちだ。彼女たちとの「うっとりした時間」を約束する、まさに祭典のような一冊である。雑誌という形式ゆえ、単行本未収録の作品や新鋭作家の力作にいち早く触れられるのが最大の魅力だ。深夜に読み始めて、気づいたら空が白んでいた。そんな体験をさせてくれる読み応えがある。
20人の作家が紡ぐ、濃密な368ページ
この号の独自性は、その圧倒的な情報量と作家陣の層の厚さにある。ドリルムラタ、ザキザラキをはじめ、ポン貴花田、彩画堂、かわもりみさき、牧部かたるなど、実力派から人気作家まで20名が名を連ねる。巻頭とセンターにはカラー作品も配され、視覚的にも華やかだ。一冊でこれだけのバラエティに富んだ作品を味わえるのは、アンソロジー誌ならではの特権である。コンビニバイト、幼なじみ、上司、教師など、シチュエーションも実に多様だ。自分好みの一編を見つける確率は極めて高い。正直、このボリュームでこの価格はコスパが良いと唸った。
画風の違いを楽しむ、視覚的グルメツアー
もう一つの魅力は、各作家の画風の違いを一度に比較できる点だ。柔らかなタッチで描かれる「柔肌母娘」もあれば、くっきりとした線で迫力ある「煉獄の園」もある。ページをめくるごとに世界観が変わる。それはまるで、様々な料理を少しずつ味わうフルコースのようだ。自分の好みの画風を再発見したり、新たな作家のファンになったりするきっかけにもなる。この多様性こそが、単行本では得難いアンソロジー誌の真骨頂と言える。
「コミックホットミルク」や「失楽天」の愛読者へ
もしあなたが、同じくアンソロジー形式の「コミックホットミルク」や「コミック失楽天」を定期的にチェックしているなら、この「アクションピザッツ」は間違いなく好みに合うだろう。雑誌ごとに掲載作家の傾向や作風の特色はあるが、複数の短編を気軽に楽しみたいという根本的な欲求は共通している。また、特定の作家の単行本を追うだけでなく、雑誌で新たな才能を発掘する楽しみを知っている人にも強く推せる。一つの世界に深く浸るのも良いが、時にはこうした多種多様な作品の海を泳いでみるのも悪くない。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
単行本は特定作家の作品をまとめて楽しみたい人向け。一方、このアンソロジー誌は20作家の新作を一度に味わえる「お試しセット」のようなもの。多様性と発見を求めるなら、間違いなく雑誌がお得だ。368ページというボリュームも単行本に引けを取らない。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
各作品は基本的に完結した短編なので、問題なく楽しめる。シリーズものや続編的な要素は、あらすじや作中で自然に理解できるように描かれていることがほとんどだ。気軽にページを開いてほしい。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
作品リストとタイトルから推測する限り、過度なハード要素は少なそうだ。ただし「煉獄の園」や「憑依!ヌプヌプ穴いぢめ」など、やや特殊な嗜好を感じさせる作品も含まれる。全体的には王道から少し捻った作品まで、幅広くバランスが取れている。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
作家によって比重は異なる。しっかりとしたシチュエーションと心理描写を楽しむ作品もあれば、テンポ良くエロシーンに直行する作品もある。アンソロジー誌の醍醐味は、その両方を一冊で体験できることだ。自分の好みのバランスを見つける楽しみがある。
多様性こそが最大の武器。さあ、新しい“推し”を探そう
結論から言おう。特定の作家やジャンルに固執せず、エロ漫画の「今」を幅広く知りたい全ての読者に、この号はおすすめできる。その価値は、何と言っても20もの異なる世界観を体験できる「多様性」にある。全てが好みとは限らない。しかし、その中に必ずや心に刺さる一編、目を奪われる一枚があるはずだ。外部評価(FANZA)では5.00点(2件)と、評価した読者からの支持は高い。これは保存版と呼べる一冊だ。自分の性癖の地図を広げる、最高の冒険の書となるだろう。
