アクションピザッツ 2020年4月号のレビュー・感想・徹底解説

レビュー・徹底解説

👤誰向け?アンソロジー好き
⚠️注意点近親相姦・不倫要素
おすすめBランク

正直に言うと、アンソロジーは当たり外れが大きい

アンソロジー誌を手に取る時、いつも複雑な気持ちになる。複数作家の作品が詰まっている。その分、好みの作風に出会える可能性は高い。しかし一方で、全く刺さらない作品もある。この「アクションピザッツ 2020年4月号」を見た時も、同じ期待と不安があった。特に外部評価(FANZA)が2.00点と低い点は気になった。しかし、370ページというボリュームは無視できない。この厚さの中に、きっと何かあるはずだ。そう信じてページを開くことにした。

読み進める中で、確かな「癒し」のテーマを感じた

あらすじに「癒してあ・げ・る!!」とある。この言葉が、この号全体を貫くテーマだとすぐに気づいた。どの作品も、どこか疲れた男性が、優しい女性に「癒される」シチュエーションだ。ポン貴花田先生の『主人には内緒』は、背徳感と快楽の狭間で揺れる人妻の心情が丁寧に描かれる。大嶋亮先生の『人妻・若葉さんの性処理当番日記』は、タイトル通りサービス精神旺盛なヒロインが印象的だ。

正直、ページをめくる手が早くなった。一つ一つの話がコンパクトにまとまっている。だからこそ、作家ごとの個性がくっきりと出る。瓜子たけ先生の『興奮彼女』のような、幼なじみを巡る複雑な感情もあれば、シオマネキ先生の『となりの恋愛相談』のような、世話焼き奥様の積極的な「指導」もある。370ページというのは、単に量だけの問題ではない。多様な「癒し方」が詰まっているのだ。

タグから推測される、この号の傾向

タグには「近親相姦」「義母」とある。あらすじから直接は確認できないが、このテーマに沿った作品が含まれている可能性は高い。おそらく、家庭内の密やかな関係性を描いた作品が収録されているのだろう。また「マンガ誌」というタグは、そのままの意味だ。定期刊行される雑誌であり、連載作品と読み切りが混在している。連載作品については、途中から読む形になる。しかし、各話の完結性は高い。前後の話を知らなくても、十分に楽しめる作りになっていると思った。

そして、ここに至る。多様性こそが最大の武器だ

この号を読み終えて、最も強く感じたのは「選択肢の多さ」だ。一つの作家、一つの作風に縛られない。読者は自分の好みに合った作品を探せばいい。英丸先生の『揺らせ美巨乳!働くJカップ』のようなコミカルでサービス満点の作品もあれば、あべつくも先生の『祝え!びしょ濡れバースデー』のような、少し切なくも甘いシチュエーションもある。オレイロ先生の『おとりよせ注意報』は、日常に潜む非日常のスリルが魅力だ。

自分は特に、この「バラエティの豊かさ」に救われた。全ての作品が最高というわけではない。しかし、370ページの中に、必ずや心に刺さる一片がある。これはアンソロジー誌ならではの、他にはない強みだ。一冊で様々な作家の「今」を味わえる。このコスパ感は、単行本では得難い体験だと思った。

購入前に知っておきたいこと

Q. 単行本と単話、どっちがお得?

この号は雑誌(単話)です。370ページでこの価格は、ページ単価で見れば非常にコスパが良いと言えます。ただし、収録作品は後に各作家の単行本に再録される可能性があります。多数の作家を一度に楽しみたいなら本号、気に入った作家だけをじっくり読みたいなら単行本を待つのが良いでしょう。

Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?

ほぼ問題ありません。掲載作品の多くは読み切り、または連載でもその回だけで完結するように作られています。あらすじにある「新連載」も、第一話から収録されているため、ストーリーを追う上で支障はないでしょう。アンソロジー誌の利点である「どこからでも入りやすい」点は保たれています。

Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?

タグに「近親相姦」「義母」がありますので、その要素を含む作品があると推測されます。また、あらすじから「不倫SEX」や「浮気なオトコ」といった描写も確認できます。スカトロや過度な暴力といったハードコアな要素は見当たりませんが、背徳感や関係性の複雑さを苦手とする方は注意が必要です。

Q. ストーリー重視?実用性重視?

作品によって大きく異なります。シンプルなシチュエーションで実用性を追求した作品もあれば、人間関係の機微に触れるストーリー性の強い作品もあります。全体的には「癒し」というテーマに沿い、キャラクターの心情描写に重点を置いた作品が多い印象です。バランス型のアンソロジーと言えるでしょう。

多種多様な「癒し」が、370ページに凝縮されている

総合してBランクと評価した。その理由は明確だ。全ての作品が均一に高いクオリティとは言い難い部分がある。外部評価(FANZA)が低い点も、おそらくこの「当たり外れ」感が影響しているのだろう。しかし、その多様性こそが最大の魅力に転じる。好みの作家、好みのシチュエーションを探す「宝探し」のような楽しみ方ができる。370ページというボリュームは、その探索を存分に許してくれる。一つの話が合わなくても、すぐ次がある。この寛容さは、単一作家の単行本にはない価値だ。様々な「癒し」を求めるなら、手に取る価値は十分にある。

📊 総合評価
Bランク
エロさ★★★★☆
画力★★★☆☆
ストーリー★★★☆☆