COMIC LO 2020年4月号のレビュー・感想・徹底解説
レビュー・徹底解説
ロリコン専門誌という、揺るぎない一極集中
COMIC LOは、その存在自体が一つの宣言だ。ロリコン編集部が、ロリコン作家のために、ロリコン読者に向けて作る。あらすじにそう書かれている。普通のエロ漫画雑誌とは、根本から立ち位置が異なる。掲載されるのは「ちいさくてかわいい女の子のエッチな漫画」だけ。この一点に全てのリソースを集中させた、業界でも稀有な専門誌である。創刊から10数年を経ても、このポリシーは微塵も揺らいでいない。むしろ、その徹底ぶりが「時代の最先端と性道徳の最前線を行く」という評価を生み出している。自分がページを開く時、そこには一切の迷いがない。この雑誌が提供するものは、これだけだ。その潔さが、まずは心地よい。
激甘から陵辱まで、小柄という枠内での驚異的なバリエーション
「専門誌」と聞くと、内容が単調になるのではと想像するかもしれない。しかし、COMIC LOの真骨頂はここにある。掲載基準は「小柄な女の子」という一点に絞られる。だが、その枠内で展開される物語の幅は驚くほど広い。あらすじが示す通り、激甘ラブラブからハードな陵辱まで、バラエティに富んでいる。和田羽烏の「ワクワク給食当番」のような甘い日常もあれば、タグから推測するに「辱め」の要素を含むような作品もあるだろう。しかし、あらすじにある「少女に怪我させたりするような展開はない」という但し書きは重要だ。表現の境界線を、誌面がきちんと守っている証左である。この一冊で、同じテーマでありながら全く異なる味わいを楽しめる。正直、392ページというボリュームは、この多様性を存分に味わうにはむしろ必要だと思った。
たかみち表紙と「LOでしかできない」作家陣の濃密な世界
創刊時から表紙を担当し続けるたかみちのイラストは、もはやLOの顔である。その芸術とも評される画風は、誌面のクオリティを一瞥で約束してくれる。そして肝心なのは中身だ。「LOでしか掲載できないだろコレ!」という作家や作品が多数、とあらすじは言う。これは誇張ではない。例えば、ぽんぽんイタイやきいろいたまご、白玉もちといった作家たちは、この誌面でこそ真価を発揮する。一般誌では表現が難しい、小柄な女の子に特化した極上のエロティシズムを、制約なく追求できる場がここにある。各作家が「この舞台でしかできないこと」に挑戦している熱量が、ページの端々から伝わってくる。この濃密な専門性こそが、他誌には絶対に真似できない最大の魅力だ。
「小柄萌え」の奥深さを知りたいなら
もしあなたが、単発の作品で「小柄」という要素に触れただけで満足しているなら、この雑誌は次のステップへの扉となる。COMIC LOは、一つの属性をここまで多角的に、かつ深く掘り下げることに成功したメディアの完成形だ。類似する傾向としては、やはり同じ専門誌である「COMIC エウロパ」や「COMIC アンスリウム」が挙げられるだろう。しかし、LOはその中でも「小柄・かわいい」という軸を最も純粋に、長きにわたって追求し続けてきた老舗である。この一冊を読むことで、「小柄萌え」というジャンルが持つ潜在的な広がりと、それを表現する作家たちの技巧の豊かさを、一気に体感することができる。入門書としても、通のための資料集としても機能する稀有な存在だ。
購入前に知っておきたいこと
Q. 単行本と単話、どっちがお得?
この392ページというボリュームは単行本並みです。掲載作家の単行本を数冊買うより、この一冊で多様な作家の「小柄」作品を味わえるコスパは極めて高い。気になる作家を見つけてから単行本を追う、という楽しみ方もできます。
Q. 前作やシリーズを知らなくても楽しめる?
ほとんどの作品は読み切りまたは連載初回です。白玉もち「サラソウジュの花の色 第3話」やうさくん「ういきき 第12悶」など一部連載はありますが、各話完結型が多く、問題なく楽しめます。雑誌自体が毎号独立したアンソロジーです。
Q. 地雷要素(NTR、スカトロ、暴力等)はある?
タグに「辱め」はありますが、あらすじで「少女に怪我させたりするような展開はない」と明言されています。過度な暴力やグロテスク描写はおそらくありません。ただし、心理的な「辱め」やプレイは作品により含まれる可能性があります。
Q. ストーリー重視?実用性重視?
両方のバランスが取れています。甘いラブストーリーからシチュエーション重視のものまで、ストーリー性は高い。しかし、各作家の卓越した画力と「小柄」への愛が詰まった描写は、実用性も十二分です。作画カロリーがおかしい作品も多い。
「ちいさくてかわいい」への純粋な愛が、ここに集結する
結論から言おう。COMIC LO 2020年4月号は、「小柄な女の子が好き」という一点に共感できる読者にとって、間違いなく価値のある一冊だ。外部評価(FANZA)で4.33点と高評価なのも納得の内容である。392ページという大容量は、単なるページ数の多さではなく、一つのテーマをここまで追求できるという、創作の豊かさの証だ。激甘もあればハードな展開もある。しかし、どの作品にも通底するのは、キャラクターへの愛と、エロティシズムを昇華させようとする作家の確かな技術だ。これを読んで、自分の中の「小柄萌え」という性癖が、より確かなものになった気がする。専門誌の完成度とは、まさにこのことだ。
